【相談】「生理前にイライラしてパートナーに当たってしまう…」解決するには? #毒出し保健室

 【相談】「生理前にイライラしてパートナーに当たってしまう…」解決するには? #毒出し保健室
Photo by Maiko Kuwako

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。 「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

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【今回のお悩み】「生理前になるとイライラしてパートナーにあたってしまう」

「27歳ベンチャー企業に勤める会社員です。数年前から月に2〜3日、イライラする日が必ずあります。記録をつけてみたところ必ず生理がはじまる数日前。生理がはじまると嘘のようにイライラは消えます。

職場では何とかおさえているのつもりですがここ数ヶ月は一緒に暮らしているパートナーにも強く当たって言い合いになってしまうこともありました。いつもは気にしないような小さなことが気になったり、時にはパートナーのやること全てにイライラしてしまいます…

ここ最近は仕事の忙しさも相まってストレスとなり、暴飲暴食に走ってしまいます。特に激辛食品を好んで食べてしまいます。ニキビや発疹など肌荒れや下痢症状などもあり、更にそれがストレスとなって当たってしまっているような気がします。自分でも理不尽だなと思いながらも、どうしても抑えることができません。」

アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス

刺激物を取りすぎているかも?生理前は刺激を減らしてをゆっくりとした過ごし方を

相談者さんも、パートナーさんもとても辛いですよね。出現症状を記録をとり月経周期との関連を確認されているということなので、おそらくPMS(月経前症候群)の症状の一つだと考えられますが、原因となるものを取り除くことができれば、必ず改善の兆しが現れると思いますので安心して下さいね。

日本産婦人科医会によると日本では月経のある女性の約70~80%が月経前に何らかの症状があるとも言われていますが、PMSの原因は現代医学でもまだハッキリとは解明されていません(おそらく女性ホルモンの影響だと言われています)。

一方でアーユルヴェーダではPMSの症状の原因は、ライフスタイルの乱れによるものと考えます。これをアーユルヴェーダ的に言うとドーシャ(生命エネルギー)のバランスの乱れとなりますが、難しい話はさておき、身近な改善点としては乱れているライフスタイルを見直していくことからはじめてみましょう。

暴飲暴食や激辛食品など刺激的なものを好んで食べていませんか?お仕事の忙しさというのは会社で働いてる限りコントロールすることが難しいかもしれませんが、暴飲暴食や激辛食品などの刺激を極力減らすことで、イライラした感情、肌荒れ、消化不良も軽減してくると思います。

また食べものだけでなく、生理前の過ごし方も刺激を減らすようにしてみましょう。忙しく過ごす時間が長く続くとっ心に余裕がなくなります。

ヨガのポーズや、呼吸法瞑想法の練習を取り入れる他、オイルマッサージも効果的でおすすめです。相談者さんの場合は、アーユルヴェーダ独自のエネルギー観的に見てみるとイライラや炎症といった熱の性質が過剰になっていることが考えられますので、ココナッツオイルやオリーブオイルなど熱を冷ます性質のあるオイルを使ってマッサージをするのがおすすめです。逆に、冷えなどが気になる場合は温める作用のある太白ごま油の利用がおすすめです。太白ごま油の場合は、キュアリングして下さいね。

オイルを使ったセルフマッサージ方法

Photo by Maiko Kuwako
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マッサージの方向は中心部から末梢部、上から下へ、あるいは心臓から遠ざかる方向へマッサージしていきます。全身マッサージするのが理想的ではありますが、時間がない時は3つのポイントとなる部分のみでも◎。

●頸部

  1. オイルを頭頂に垂らし、皮膚に浸透するように軽くポンポンと叩きながらなじませます。
  2. 手のひらを使って、頭全体の皮膚になじませます。
  3. ゴシゴシと皮膚に浸みこむようにこすったり、指と立てて少し刺激をつけたてみたり、髪の毛を引っ張ってマッサージをします。

●耳

  1. 人差し指と親指にオイルをつけます。
  2. 耳の前後、内側、耳たぶをオイルをつけた指でマッサージ。

●脚/足

  • 足の裏: 土踏まずから足の指先にかけてマッサージ。
  • かかと: かかとの内側を中心に向けて、足裏数カ所を横方向にマッサージ。
  • ふくらはぎ: 足首からひざまでを数回なであげます。

セルフマッサージは一人でやるのも良いですが、パートナーと一緒に行ってみるのも◎。マッサージ効果でお互いリラックスしていくことで、生理前の辛い時期でも素直になれたりするかもしれません。

「月経前には自分の感情のコントロールが難しくなってしまう」ということをパートナーに伝えるのもおすすめです。経験していない当人からは理解が難しいことでもありますが、しっかりとコミュニケーションをとることが信頼関係につながるのではないでしょうか。

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AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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