憂鬱だった「私の生理」が変わった|私が月経血コントロールを習得して得られた嬉しい変化とは

 憂鬱だった「私の生理」が変わった|私が月経血コントロールを習得して得られた嬉しい変化とは
Mika Nihei
仁平美香
仁平美香
2021-05-15
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Q.経血をためて身体に負担があるのでは?

「月経血コントロールって身体に負担があるのでは?」「仕事が忙しくてあまりトイレにいけないので溜めておきたいけど、それはできる?」という質問を時々受けますが、どちらも答えは「いいえ」です。

もちろん尿と一緒で無理に我慢したら負担がかかると思いますが、月経血コントロールは好きなだけ無理に締めあげて溜めておくわけではなく、経血がたまってきたらトイレに出しに行くので身体に負担はありません。また、日中は何度かトイレに出しに行く必要がありますので好きなだけ溜めておけるというものでもありません。

Q.寝ている間はどうするの?

よい睡眠が得られているときは自律神経でいうと副交感神経優位になっていて内臓はゆるんでいますし、身体を起こしているときのように子宮などの下腹部の臓器や骨盤底に重力がかからないので上達してくると寝ている間は溜めておけるようになります。

但し、いままでたくさんの方に指導してきて稀に「日中はすべてトイレで出せるようになりコントロールできるようなってきたが、就寝中のみできないので夜はしっかりナプキン必須」という生徒さんもいらっしゃったので、個人差があります。睡眠の深さの他、寝具などの影響や寝相の影響も受けるので無意識化のコントロールについての方が難しい方もいますが、私がお伝えしている方の中では日中よりもリラックスしている就寝中の方が先にコントロールできるようになる方のほうが多いようです。

Q.月経血コントロールは誰でもできるの?

月経血コントロールの上達(ナプキンにほぼ落とさないなど)には、姿勢をはじめ、心身のゆるみ(しなやかさ)だけでなく、生活環境からも影響をうけるので、身体作りや日々の身体のケアを続けることが必要です。ただ身体に不調がない方などは少しコツをつかむだけでも、生理の快適さはUPします。例えば同じ経血量の場合でもトイレで経血を出せる量が増え、ナプキンに経血がつく量の配分が減ります。

「布ナプキンは漏れそうで怖すぎる!」と言っていた方が布ナプキンを安心して使えるようになったり、紙ナプキン派もトイレである程度経血を出す習慣ができると、ナプキンがきれいな時間が増えるので取り換える回数が減るというレベルであれば、きちんと練習していけばほとんどの方が上達していけます。

ただ、産後の身体の回復期に靭帯などが伸びきってしまった、無理なダイエットをして必要な筋力やバランスが崩れている場合や適性体重よりも過体重や極度の低体重で筋力がない場合などは、上達が難しい傾向にあります。

とはいえ、そういう場合は身体作りが無駄なのかといえばそうではありません。伸びきってしまった靭帯などは残念ながらもとには戻らないのですが、その分筋肉の状態をよくすることは身体にとってむしろ健康な状態の方よりも更に必要で、骨盤底やお腹の奥など股関節周辺の適切な筋力を育てたり、身体のこわばりをほどいていき、運動の習慣をつけていくところから根気よく身体作りをしていくことは尿もれなどの身体の不調を緩和するためにもおすすめしたいです。

実際、産後女性の中でくしゃみだけでなく少し走るだけでも尿漏れがあった方や逆転のポーズをすると何をやっても膣に空気が入ってしまっていた方が月経血コントロールやそのためのの身体作りを続けていたらその過程で改善し、生理も快適になったという方からの声もあります。

月経血コントロールの上達にもつながる身体作りについては女性のためのヨガ協会で月経血コントロールヨガやWomen’sAwarenessYogaなどの講座でお伝えしています。WAY-TOKYOでは骨盤底の機能を高めるための整体(内臓・骨盤底ケアforwoman)やパーソナルや少人数制ヨガクラスなどがあります。月経血コントロールについてのお話会(親子参加は小学生以下無料)を定期的にオンラインで行っていますので質問や興味があれば参加してみてください。こちらの連載コラムでもいくつかワークやポーズを紹介していきますので練習にとりいれてみてくださいね。

※1時間でナプキンからもれてしまうほどの経血量や急に痛みが増したような場合は子宮筋腫や内膜症、もっと大きな疾病が隠れていることもあるので、セルフケアやボディーワークだけでなく定期的に病院で検診することもおすすめします。

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仁平美香

仁平美香

WAY-TOKYOヨガ&ボディケアサロン主宰 パーソナルヨガおよびグループレッスンの他、オイルマッサージ、指圧整体等を様々な年代のクライアントに提供。ヨガ講師(WomensAwarenessYoga、月経血コントロールヨガ、産後、マタニティヨガ等、講師養成スクールにて講師育成を行うほか、イベントやレギュラークラスで指導中)、栄養士。女性のためのヨガ協会代表。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等8冊の著書がある。雑誌・WEB等コラム連載&監修多数。



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