唇や顔、手が緊張すると脳も緊張する?緊張状態から簡単にリリース!手・顔・口元を動かすポーズ

 唇や顔、手が緊張すると脳も緊張する?緊張状態から簡単にリリース!手・顔・口元を動かすポーズ
canva
元田裕子
元田裕子
2022-10-13

仕事や家事に忙しい毎日を過ごしている皆さん。ゆっくり体を休める時間は持てていますか?知らず知らずのうちに心身や脳が緊張状態になっている人が多いので、今回は簡単にリラックスモードに入れるポーズをご紹介します。

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一日の中でしっかり動く時と休む時のリズムを作れていますか?また、心身や脳の緊張度合いはいかがでしょうか?仕事や家事に一生懸命になり、自分でも気づかないうちに体と心の緊張状態が続いてしまうことがあります。

ぜひ一度、自分の状態を客観的に観察して、自分の様子を書き出してみてください。

緊張しているときの身体の状態(一例)

●奥歯をかみしめている

●手や肩に力がはいっている

●まばたきをあまりせず、目が血走っている

●呼吸が浅い

●心拍が早い

緊張から解放されたときの身体の状態(一例)

●ぐっすり眠れる

●美味しく食べ物をいただける

●涙がでる

●胸が開きやすくなる

●どっしり安定して座っている、立っている

●息を気持ち良く吐き出せる

緊張が表れやすいのは手や顔

上述したように、緊張の度合いによって身体にさまざまな変化が起こります。

疲れていると肩や背中の凝りを感じる人が多いですが、緊張が表れやすいのは手や顔(口元)、呼吸と感じる方も多くいらっしゃるかもしれません。

実際、科学的にも面白い結果があります。カナダの脳神経外科医であるペンフィールド(1891年~1976年)は人間の身体のさまざまな部位の機能が大脳のどこに対応しているかを表す脳地図を作製しました。

ペンフィールド
ペンフィールドの脳地図(簡易版)イラストACより

図を見ると唇や顔、手などがいかに脳とつながっているかが分かります。唇や顔、手などが緊張するとそれに連動する脳の部分も緊張したり弛緩したりするのです。

今回は、緊張と弛緩を繰り返す動きをご紹介します。手・顔・口元を意識して呼吸とともに繰り返して動かすことで自分にとって心地良い度合い・バランスを見つけ整えていきましょう。

緊張と弛緩の繰り返し①(セルフハグのポーズ)

やり方

1)背筋が伸びる楽な座り姿勢になる。(床の上、椅子でもOK)

セルフハグ吸う
photo by Yuko Motoda

2)息を吸いながら指の間を広げ、両手を大きく横に開き、胸・顔・手のひらをできるだけ空に向ける。

セルフハグ吐く
photo by Yuko Motoda

3)息を吐きながら両腕を交差して反対の肩をつかみ、背中を徐々に丸め小さくなる。

4)2)と3)を繰り返す。内側に起こる自分の感覚を大事に感じてみる。

緊張と弛緩の繰り返し②(ライオンのポーズ)

やり方

1)つま先立ちの正座になり、ひざを少し開く。

2)両手のひら床・指先は自分の方向で床に手をつく。

ライオン吸う
photo by Yuko Motoda

3)息を吐きながら背筋を伸ばし、胸の中心を前方へ伸ばす。お尻はかかとに預け、腰と下腹部は近づけ土台安定。顔のパーツを全て顔の中心へ集める。

ライオン吐く
photo by Yuko Motoda

4)息を吐きながら吐できるだけ大きく口をあけ、舌をあごにつけるように強く出す。目も大きく見開き目の玉を上へ。

5)3)と4)を繰り返す。

椅子に座って顔だけ動かすのでも大丈夫。表情筋を動かして顔のこわばりやストレスを吐く息とともに流していきましょう。

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元田裕子

元田裕子

ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。



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