かまぼこの栄養|意外と豊富に含まれている栄養は?食べ過ぎるとどうなる?管理栄養士が解説

 かまぼこの栄養|意外と豊富に含まれている栄養は?食べ過ぎるとどうなる?管理栄養士が解説
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かまぼこはおせち料理やうどんの具材など、日本人になじみの深い食材です。今回は、かまぼこの栄養や食べ過ぎるとどうなるかについて解説いたします。

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かまぼこに含まれる主な栄養素

かまぼこに含まれる栄養素は以下の通りです。

【蒸しかまぼこ100g(可食部)の栄養素】

エネルギー:93kcal

たんぱく質:12.0g

脂質:0.9g

炭水化物:9.7g

ビタミンB2:0.01 mg

ビタミンB6:0.01mg

ビタミンB12:0.3μg

塩分相当量:2.5g

かまぼこはすり身にした魚を蒸して固めたもので、たんぱく質が豊富で脂質が少ないという特徴があります。

かまぼこに使用される魚の種類はさまざまで、白身魚を中心にスケトウダラやマイワシ、サバなど30種類以上の魚が使われています。

意外と豊富!?かまぼこの栄養

かまぼこにはどのような栄養素が含まれているのかを詳しく解説いたします。意外な栄養素もあるので参考にしていただければと思います。

かまぼこの栄養1:アミノ酸スコア100の良質なたんぱく質

魚からできているかまぼこは、たんぱく質が豊富というのをご存知の方も多いでしょう。しかも、単にたんぱく質が豊富というだけではなく、アミノ酸スコアが「100」と、かまぼこは良質なたんぱく質源です。

アミノ酸スコアというのは体に必要な「必須アミノ酸」をどのくらい含むかを示したもので、100に近いほど良質なたんぱく質を含む食材となります。

かまぼこの栄養2:ビタミンB群

かまぼこにはビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12などのビタミンB群が含まれています。

ビタミンB群は、エネルギーを作る手助けやアミノ酸の代謝を助ける働きをしています。また、免疫機能の維持や血液に必要なヘモグロビンの合成にも関わっています。

かまぼこの栄養3:DHAとEPA 

主に青魚に含まれるDHAやEPAですが、意外なことにかまぼこにも含まれています。鯖の切り身などと比べると量は少なくなりますが、青魚が苦手という方はかまぼこを食べるのもおすすめです。

かまぼこ
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かまぼこを食べ過ぎるとどうなる?

蒸しかまぼこ100g中の塩分相当量は2.5g、3切れ(約40g)では約1gとなります。一方で、推奨されている1日の塩分量は男性で7.5g、女性で6.5g未満となっており、他の食品とのバランスを考えるとかまぼこの食べ過ぎは塩分のとりすぎに繋がる可能性があります。

食べる際は醤油など塩分量の多い調味料は付けずに食べるのがおすすめです。

まとめ:かまぼこは栄養満点

そのまま食べることができるかまぼこは、食卓にも取り入れやすい食材です。良質なたんぱく質を含み、低脂質なためダイエットにもぴったりです。

ただ、塩分が含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。適量を心がけ、普段の食事にかまぼこを取り入れていただければと思います。

【参考資料】

日本かまぼこ協会:かまぼこ製品のたんぱく質

独立行政法人 農畜産業振興機構:かまぼこと副原材料

文部科学省:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年, 蒸しかまぼこ

紀文食品:練りものには栄養がいっぱい

厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2020年度版)

文部科学省:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

健康長寿ネット:ビタミンB6/B12の働きと1日の摂取量

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津端奈緒美

津端奈緒美

管理栄養士/ライター。大学卒業後、病院の管理栄養士として栄養指導などに従事しながら社会人学生として修士課程を修了し、現在は博士課程を履修中。ライターとして栄養や健康に関する分野で科学的根拠に基づいた記事やコラムを執筆している。



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