【更年期世代のおとな咳…原因は粘膜の潤い低下?!】咳をラクにする対策と「ツボ押しケア」

 【更年期世代のおとな咳…原因は粘膜の潤い低下?!】咳をラクにする対策と「ツボ押しケア」
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永田京子
永田京子
2024-04-17

更年期以降、女性ホルモンの減少からくる体の変化でさまざまな症状が現れますが、咳もその一つです。咳はそれそのものが辛いにもかかわらず、周りの人にも白い目で見られたり、体力を奪われたりと、良いことがありません。今回は、なぜ更年期に咳が増えるのか、また、咳を楽にするツボを紹介します。

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更年期以降、粘膜の潤い低下で咳が出やすくなることも

先日このようなご相談をいただきました。

「風邪をひいたわけでもないのに、このごろよく咳が出ます。 更年期で体質が変わることもあるんでしょうか?」(53歳・女性)

40代、50代になってから、むせやすくなったり、また少しの刺激で咳こんでしまうという人は多いと思います。実は、更年期以降、女性ホルモンが低下してくると、粘膜の潤いも低下していきます。すると、知覚過敏になり、少しの刺激でむせてしまったり、せき込んでしまうことがあります。また、空気が乾燥している季節や、暖房、クーラーでの乾燥からも咳がでることも。咳が続くと、夜も眠れなくなり、睡眠不足になってしまうこともありますので、今回は、つらい咳を楽にするケア方法を紹介します。

咳は体の防御反応

そもそも、なぜ「咳」は出るのでしょうか。咳は、体の防御反応によって起こります。例えばウイルスや、乾燥、ほこり、花粉などで気道の粘膜に異常を感じると、脳の咳中枢が刺激されます。すると、「咳をしてください」という指令が、私たちの横隔膜や肋間筋(肋骨の間の筋肉)など、呼吸に関わる筋肉に伝わって、コンコンと咳が出てしまうのです。咳は、体にとても大きな負担をかけます。咳が続く、咳をしすぎることで、肺や喉、気管などに炎症が起こることもあります。また、咳は筋肉にも大きな負担をかけるため、ひどく続く場合は肋骨の疲労骨折を起こしてしまうこともあります。そこで今回は、咳を楽にするツボ押しケアを紹介します。呼吸に関連するツボはたくさんありますが、今回は上半身にあり、押しやすい2つのツボをお伝えします。

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永田京子

永田京子

NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。



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写真提供:YouTubeちぇぶらチャンネルより
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