【柔軟性がある人こそ注意】体の柔らかさが関節を痛めるもとに?気をつけたい「伸ばしすぎ」

 【柔軟性がある人こそ注意】体の柔らかさが関節を痛めるもとに?気をつけたい「伸ばしすぎ」
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過伸展がおこりやすい場所・ポーズ

肘の過伸展は猿腕、猿手ともよばれることがあります。四つ這いで両手をついた時に肘の内側の線がどこを向いているのかをチェックしてください。線が正面を向いて肘が内側に入っていたら伸ばしすぎです。手をついた指先が外側に向きすぎて肘の過伸展がおこることもあります(この時には手首にも負担がかかります)。

肘の内側の線が互いに向き合うようにし、中指が正面もしくは若干外側を向く程度に指先の位置を整えるようにします。過伸展の状態に慣れてしまっていると直した時に大きな違和感がありぎこちなく感じるかもしれませんが、関節や靭帯を守るためにも少しずつ慣れるようにしていきましょう。

肘の伸ばしすぎ
NG例:過伸展している肘と外側を向きすぎた指先

気をつけたいポーズ一例:猫のポーズ、牛のポーズ、プランクなど両手を床につくポーズ

キャット&カウ
Photo by Yoga Journal US

基本の立ち姿勢、山のポーズ(ターダーサナ)では真っすぐに立つことがポイントですが、真っすぐを意識しすぎて体に力が入って膝が過伸展したり、それによって腰も反れやすくなります。この時にはまずかかとにばかり体重がかかっていないかをチェック。両足を揃えるとやりづらい場合は両足を少し開いてみるとよいでしょう。体をほんの少し前後にゆらしながら中心軸を見つけ、足の裏全体に体重を乗せて膝をゆるめて膝裏がピンと伸びすぎないように。尾骨を真下に向けて腰が反らないように姿勢を整えます。

反り腰
膝裏の伸びすぎ、反り腰に注意!

三角のポーズ(トリコナーサナ)では倒した下半身を安定させようとして前脚ばかりに力が入って過伸展になりやすいです。ポーズに慣れていてもブロックを使って負荷を減らして両脚で均等に体を支え、膝をほんの少しゆるめることを意識しましょう。

三角のポーズ
前脚に体重をかけて膝裏が伸びすぎていませんか?/ Photo by Yoga Journal US

柔軟性がある(関節の可動域が広い)とヨガのポーズをする上で一見有利なようですが注意をしないといつの間にか過伸展を起こしてしまうことがあります。ポーズに慣れてきた人や柔軟性に自信がある人は伸ばしすぎていないかを意識しながら慎重にポーズをとって、関節や靭帯に負担をかけないように気をつけてください。

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AUTHOR

吉田加代子さん

吉田加代子

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。



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