更年期真っ只中。最近出てきた不調の原因が、意外なことだった話
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
更年期の不調がでたら、まず治療を受けていき、生活習慣を整えていく…といった手順が一番有効です。私自身もそういったことをやってきて、一時期は寝たきりに近い状態だったのが今はとても元気になりました。
ところが最近、胃腸の不調が出てくるようになりました。メンタルはこんなに元気だし、体調もよくなっているのになぜ?調べてみると意外なことが原因でした。
きっかけは5月下旬の渡米
今年の5月に渡米して一週間ほど滞在していました。円安の中、食費が厳しいのである程度は食糧を持ち込んでいたものの、それでも「たまにはアメリカのものも食べたいよね」と、外食や買い食いはほぼピザやハンバーグなどでした。
旅の前半はすこぶる体調がよかったのに、なぜか帰るころから不調が。特に胃腸症状が出てきました。時差ぼけかな?帰りたくないのかな?ぐらいに、軽く考えていました。
胃腸不調がおさまらず検査を受ける
帰国してしばらくたっても胃酸が上がってくる感じ、胃もたれ、腹部膨満感がおさまらず悪化している感じがしたので、近所の胃腸内科に相談。胃カメラと大腸検査を受けました。検査自体は麻酔をして眠っている間のできごとでした。結果、腸にポリープができているものの、異常なし。「タケキャブ」という胃酸を抑える薬をいただき、服用していました。
少しずつ復調してきたものの、やはり時に胃酸がひどくて気持ち悪くて仕事にならない、ということがありました。たまたま私は毎日の食事や体調を記録していたので、そちらを照合してみたらあることがわかりました。
それは「小麦製品」。
アメリカで大量に小麦製品を食べてから、どうも小麦耐性が悪化しているようでした。不調の日に丸一日小麦製品を一切食べず、小麦をとらないようにしたらお腹は徐々に回復していきました。
調べてみてわかったこと
海外ではグルテンフリーが当たり前になっている国もありますが、日本はまだまだです。そして小麦不耐性の人は、小麦を食べることにより、消化器官の異常だけでなく、皮膚疾患、抑うつ症状が出ることも。ここのところの何となくの不調、もしかしたらそういったことも背景にあるかもしれません。
小麦が受け付けない体かは検査でもできるようですが、5万前後とかなりお高いです。ご自身でやるならば、2か月ほど小麦を抜いてみて、その後毎日小麦製品を食べた場合、不調が出るのであれば、小麦の体への影響が大きいことがわかる、とのことなので、安く試したい方はちょっと手間がかかりますが自分自身で実験してみても良いかもしれません。全ての人が小麦が受け付けないわけではないのですが、「色々やってもなかなか不調が良くならない」という方は、小麦を一度やめてみて2か月ほど様子を見られても良いかもしれません。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
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