油の質を変えると、肌が変わる|摂りたい油と気をつけたい油とは|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

 油の質を変えると、肌が変わる|摂りたい油と気をつけたい油とは|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
Megumi Sekine
関根愛 
関根愛
2021-04-15

SNSで見かける、彩り豊かな食事の写真。見るからに栄養がありそうで、こんな食生活を送ってみたいと思う人は多いでしょう。でも「そんなに頑張れない…」という人も少なくないはずです。時間もない、料理が得意じゃない、不器用なあなたに伝えたい「頑張らないごはん」。意識すべきポイントは、とってもシンプルです。今日からできる「簡単な食養生」、教えてくれるのはマクロビオティックマイスターの関根愛さんです。

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ふだん何気なく摂取している、油。皆さんはどんな食材に油が含まれているか、また油にはどのような種類があるか、意識してみたことはありますか?

私はアトピーになってからというもの、油にとても敏感な体質になりました。というのも、油はアトピーなどの炎症作用と深く関わりがあるからです。漢方の先生に油を見直すようすすめられて以降、たかが油と思っていたものが次第に意識変革されていきました。良い油を適量に取り入れることは炎症を抑えてくれますし、逆に質のわるい油を日常的に摂取していると炎症を悪化させてしまうのです。

油(脂質)の種類とそれぞれの違いとは?

脂質は主に「脂肪酸」というもので構成されています。これは私たちの活動のエネルギー源として、またホルモンや細胞膜を構成したり臓器を守ってくれたりなど、重要な役割を担っています。脂肪酸にはオメガ3、オメガ6、オメガ9の種類があり、身近なものでいうと、アマニ油やエゴマ油はオメガ3、サラダ油やごま油はオメガ6、オリーブオイルやなたね油、米油などはオメガ9に属します。このうち特に日本人に不足しがちなのがオメガ3と言われています。

オメガ3脂肪酸には、植物由来と魚介由来があります。「α-リノレン酸」という植物性脂肪酸はえごま、アマニ、くるみなどに含まれており、アレルギー原因物質を抑制し、炎症を抑える働きをします。アトピーやアレルギー症状のある人はこのα-リノレン酸なら体に抵抗なく摂取できるという方も多いかもしれません。同時に血圧を下げる働きや、がん抑制の効果も期待されています。

DHAやEPAと呼ばれる魚介由来のオメガ3脂肪酸はイワシ、秋刀魚、サバなどの青魚に多く含まれます。これらは脳の働きを活性化したり、動脈硬化や心筋梗塞などを予防する役割をします。

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関根愛 

関根愛

俳優を始めた十数年前よりアトピーなどさまざまな心身の不調を感じてきたことで、薬に頼るのをやめて自分の体の声を聴きながら養生していくために自然食を始める。「じぶんらしく生きるための食養生」をテーマにInstagramやnote、Youtubeで日々発信をつづける。マクロビオティックマイスター。映画制作者、ライター、翻訳者としても活動。座右の銘は「山動く」。



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