ヨガでうつ病、自殺から女性を救う!米国の社会貢献プログラムとは

CINDY LOUGHRIDGE,STACY NEWGENT,CIQ HAEVEY

ヨガでうつ病、自殺から女性を救う!米国の社会貢献プログラムとは

ボストンを中心に活動する団体「ヨガホープ」代表のスーザン・ジョーンズ。彼女は、幼い頃受けた暴力や結婚生活の中で受けた感情的虐待によって心を患ってしまった女性たちにヨガを指導している。

2006年、スーザン・ジョーンズは女性のためのシェルターや、依存症患者のリハビリ施設でヨガを指導し始めた。その時期は彼女自身も、感情的虐待のある結婚生活のために患った重度のうつ病から回復し始めていた頃だった。「自分と同じように助けを必要とし、社会的に困窮する女性が回復に向かうための練習を提供したいと考えました。なぜなら、ヨガが私を助けてくれたように、私も彼女たちの力になりたいと思ったからです」。そして彼女は、子供の頃に受けた暴力や監禁、家庭内暴力が原因のトラウマを抱える女性のためのプログラムを始めた理由を静かに黙々と作り始めた。「私自身も、うつ病と自殺願望から抜け出す目的を兼ねて、このプログラムを開発しました」

指導者を育成し女性たちの社会復帰を支援

これまでにスーザンが運営する団体ヨガホープは、1000人以上の女性の人生を良い方向に導いてきた。最初はボランティアとして活動してくれるヨガティーチャーたちの真摯な努力によってこのプログラムは支えられてきた。しかし、もっとたくさんの女性を助けるためには、もっと賢い方法があるはずだと気付き始めた。


2009年から2011年の間は、完璧なプログラムを開発することに集中し、2012年からは、刑務所やシェルター、地域センターで活動できるリーダーたちの育成を始めた。スーザンが開発した「TIMBo「と呼ばれるリーダー育成プログラムはTrauma Informed Mind Bodyの略で、トラウマからの回復を導くファシリテーターになるための100時間のトレーニングだ。 受講者は、ヨガ指導者やソーシャルワーカー、その他社会サービス提供者などである。TIMBoでは、女性の心身を回復するためのヨガと、マインドフルネスを基盤としたグループディスカッションを組み合わせたプログラムを指導している。計16クラスに及ぶ各セッションでは毎回、プラーナヤーマアーサナ、瞑想などの前に、「感情解剖学」と呼ばれるディスカッションで、感情と体の繋がりを学ぶ機会がある。


「私は、本当に慎重に、生徒たちがいつも自分は安全だと感じられるようにこのプログラムをデザインしました。その安全を感じる心があれば、いつでも自分の体と繋がることができるのです」
2012年1月から今まで、アメリカとハイチにて65名以上の人がこのトレーニングを受講し、TIMBoのファシリテーターになった。そのうち10名は、マサチューセッツ女性刑務所の受刑者だ。今夏、スーザンは国際的に活動を広げる。社会サービス機関の協力を得てイランでTIMBoトレーニングを開催する予定だ。

Text by Valerie Reiss
Additional reporting by Philip Armour,Carmel Worth
Translated by Joy Yu Natsume
yoga Journal日本版Vol.36掲載

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