【5人の専門家が指南】2021年のエネルギーを迎え入れ流れに乗るための「5つの習慣づくり」

 【5人の専門家が指南】2021年のエネルギーを迎え入れ流れに乗るための「5つの習慣づくり」
Jessie Ford

ヨガジャーナルアメリカ版の人気記事を厳選紹介!2020年が3年ぐらい続いている気がする?新しい年と生まれ変わったエネルギーを迎え入れるのに役立ち、マンネリを脱して内なる安らぎをもたらす習慣づくりについて、5人の専門家たちに話を聞いた。

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2020年はディストピア小説の大作が現実になったような年だった。世界的な感染症の流行、スズメバチ、不景気(これらはほんの数例にすぎないが)などのせいで、私たちの禅の心はどこかに行ってしまった。(瞑想マスターである、ディーパック・チョプラでさえも、これらに対する我々の混乱についてCNBCに「危機に際して起こる衝動は緊急モードに入り、恐怖、不安やパニックに陥っている」と書いている)。
激動の年にさっさとお別れしながら、私たちは、年の瀬の伝統的な習慣の代わりに、新たなリセットの儀式を行って、2021年を見据えていく。世界が足元の地球を揺らし続けたとしても、地に足をつけておけるように。
一般に新年の抱負の失敗率は80パーセントと言われており、普通でない2020年を終え、なんとか2021年を迎えた人々のモチベーションはさらに低い。しかし科学の世界では、「大声で5まで数える」「日記をつける」というシンプルなことを繰り返すことで、予測や可能性を求める気持ちが満たされ、ストレス軽減に役立つと考えられている。 
『ヨガジャーナル』では、5人の専門家たちに仕事、人間関係、家庭、自分自身、世界全般といった、人生のさまざまな要素にフォーカスしたプラクティスを教えてもらった。これによって私たちはパワフルな志を定め、それをバレンタインデー過ぎまで持ち続けることができる。
こういった儀式は、未来を見据えるだけのものではない。それは、過去を振り返り、これまでの自分を認めるのにも役立つ。だからこそ私たちは、長所も短所も回復力もある自分を丸ごと携えて、新しい年へと移っていくことができるのだ。

儀式1⃣ クリスタルのエネルギーを取り込む

クリスタルは何世紀にもわたって、感情、精神、身体を癒すために用いられてきた。今日でも、クリスタルは仕事に関するうえでのエネルギーを高めてくれる。クリスタルには独自の振動があり、意図にそった前向きな変化を起こす可能性が潜んでいると考えられているのだ。
プロの目から見ると、選べるクリスタルはさまざまだ。プレゼンや会議が差し迫っていて緊張しているようなら、カーネリアン(赤みがかったオレンジの石で、グラウンディングと安心感に関わる第1チャクラを刺激する)をお守りとしてポケットに入れておき、スピーチをするときにそっと触れていよう。そうすると、自信が高まり、自分へのネガティブな言葉を静めることができると、『The Beginner's Guide to Crystals』の著者である、リサ・バターワースは言う。同じように、白いムーンストーン(頭頂のチャクラと関わり、変化に伴うチャレンジを和らげるものとして知られている)を、仕事を始める前に数分間握りしめると、石の持つ直観的な導きから恩恵を得ることができる。一方、成功を促すグリーンジェイドは、求職活動で履歴書送信の際にラップトップの隣に置いておいたりすると、新しい仕事やチャンスを引き寄せることができる。
どの石が自分の望みに語りかけてくるかにかかわらず、それを職場の机の上や、オフィスの植物の鉢植えの中に置き、仕事上での願いを日常的に思い出すリマインダーとして役立てることで、クリスタルを日々の生活に取り入れることができる。まずはここでご紹介するキャリアの実現度を最大まで高め、そのまま2021年を進むためのふたつの儀式を行ってみよう。

クリスタルを入れて入浴してみよう

浴槽にお湯をため、水に入れられるクリスタルを加えると、キャリアの成功へのレシピが出来上がる。今年育てたい自分の願いに浸るため、浴槽にキャンドルやエッセンシャルオイル、花など、温かみとふんわり感を得られるものを用いて雰囲気をつくろう。浴槽に身を沈め、選んだクリスタルを両手ではさみ、水面ぎりぎりのところで保つ。息を手のほうに吐きながら、キャリアのゴールを大きな声で、あるいは声を出さずに唱え、自分が望む2021年の仕事の状況をできるだけ詳しくイメージしよう。その後クリスタルを浴槽に落とし、今自分が思い描いた夢がまず湯気の立つお湯に、次に自分の体に吸収される様子をイメージしよう。入浴が終わったら、自分の新年の願いをいつでも思い出せるよう、クリスタルを目につきやすいところに置いておくといい。
浴槽がないのなら、ここで紹介したように志を定め、クリスタルを水を入れた瓶の中に一晩入れておこう。朝になったら、その水をスプレーボトルに入れ、たっぷりと自分の体にスプレーする。あるいは、シャワールームにクリスタルを持って入り、クリスタルをイメージしながら瞑想をして、仕事への夢が持つエネルギーの中で、洗い流されている様子を思い描こう。

クリスタルのグリッド (神聖幾何学図形)をつくろう

既にクリスタルのコレクションが豊富にあるようなら、フラワーオブライフのグリッドをつくり、神聖幾何学(特定の形にスピリチュアルあるいは神聖な力が宿るという信念)のパワーを感じてみよう。古代の寺院に刻まれている19の円で構成された、六角形のパワフルな文様は、石の持つエネルギーを高め、アファメーションに恩恵をもたらす働きがあると考えられている。
自分自身の文様をつくるには、フラワーオブライフの図形をプリントするか、描くといい(下の図を参照)。外側の円の内側に石を6つ置き、その内側の円にもう6つ置く。最後に、導き出したい願いを表すマスター・クリスタルを中央に置き、その下に仕事への願いを書いた紙を滑りこませる。石のエネルギーを感じながら、最も大きな望みをマスター・クリスタルにこめて。
この文様を24時間そのまま置き、自分の志と新年の始まりとをつなぎ合わせる。自分の願いを声に出して読み上げながら、瞑想をしよう。その後で文様を崩し、マスター・クリスタルを祭壇か枕元に置く。それを夢を思い出すリマインダーとして、文様をつくった時の志の達成に近づいていくようにしよう。

2021年のエネルギーを迎え入れる「5つの儀式」
クリスタルでつくるフラワーオブライフ
illustration by  Jessie Ford

儀式の前には、クリスタルのエネルギーを清めよう。ローズマリーやラベンダー、マツを燃やした煙や、ヒーリング効果のあるハーブで浄化しよう。一晩窓際に置いて、月の光をあてるのもいい。満月は石をポジティブなエネルギーで満たし、新月はフレッシュな始まりへの備えとなる。

2021年のエネルギーを迎え入れる「5つの儀式」
illustration by  Jessie Ford

儀式2⃣ 星の言葉を知る

どんな状況にいるかにかかわらず、新たな年に、義理の両親、恋人候補として関心のある人、遠く離れた友人などとの関係を改善させる余地はある。星、具体的には、惑星に目を向けて、そういったつながりを育もう。
「人間関係はゼロサムゲームではない」と、共著に『Astrology for Real Relationships』がある占星術師、ジェシカ・ラニャドーは言う。「それは相性ではないの。価値の分かちあいなのよ」。これは、他者とのつながりは、単なる星座の組み合わせではないことを意味している。特に何かがうまくいっていないような気がするときには、その中での自分の役割をも含め、つくり上げたつながりをゆっくりと検証するのも重要なのだ。自分を取り巻く社会的環境や、親しい人たちの輪から、自分が求めているものを明確にすることで、何が順調なのか(あるいは、そうでないのか)がわかる。これは、瞑想で静けさの中に落ち着くことで、実りある内省への道が敷かれるのに似ている。ここにたどりつくためのラニャドーのふたつのプラクティスは、人間関係にどんな問題が生じてきても、進む道を照らし導いてくれる。
人間関係に苛立ちを感じるたびに、以下の問いかけへの答えを紙に書いてみるといい。「この関係にどんなふうに関わりたいのだろう?」「自分に有益ではないこの関係から、2020年に何を学んだのだろう?」。これは下記のプラクティスを行って完結するので、それぞれの関係ごとに新しい紙を使うようにしよう。
相手の性格の特徴を思い起こし、つながりを阻む原因となっているもの、困難に立ち向かう方法を書き記そう(たとえば、母親が頻繁にメッセージを送ってくることに苛立っていたら、返信する前に3回大きく深呼吸をする、という決意を書いておく)。その後、星座ごとの解放をもたらす儀式(下記を参照)へと進もう。

UCLAの研究によると、紙とペンを使って紙に書くほうが、キーボードでタイプするよりも情報を消化するのに効果的だと証明されている。ただ、デジタル機器を使うほうがよければ、自分のスタイルでいこう。アートな気分なら、答えをイラストやコラージュで描いてみよう。

2021年のエネルギーを迎え入れる「5つの儀式」
illustration by  Jessie Ford

日月食の間は儀式を行わないようラニャドーはアドバイスする。「夢の実現化やスピリチュアルな行為を日月食の間にすることは、地震のときに活断層の上に家を建てるようなものなの」とラニャドーは言う。「日月食は、天体に大きな影響を与える現象だから、コントロールしたり無理に力を加えたりするのは良くないのよ」
これまでずっと入浴に好まれ使われてきたエプソムソルトは、マグネシウムを豊富に含み、心臓と神経系に良いことが証明されている。体と同様に、思考や志から毒素を取り除くと考えられている。 

星座ごとの儀式

●牡牛座・乙女座・山羊座
【解放の儀式】
答えを書いた紙を折ってボウルに入れ、上からエプソムソルト(硫酸マグネシウム)をかける。書いたことが実現するまで、エプソムソルトの中に置いておく。次の満月の日に取り出し、油性マーカーで書いた言葉を塗りつぶし、解放の儀式を終える。紙を破いて捨てる。
【夢の実現のための儀式】
アファメーションを書いた紙を袋に入れて密封し、屋内外の植物の根っこに埋め、志を日光から保護し、根をはって成長できるようにする。紙をボウルに入れてエプソムソルトで覆い、特別な場所に置いてもいい。自分が書いた言葉が現実になるまで、そのままにしておく。

●牡羊座・獅子座・射手座
【解放の儀式】
紙を祭壇か枕元に置いておく。書いた言葉と別れる時がきたと感じたら、次の満月の日に耐火性のボウルにエプソムソルトを入れる。そのボウルの上で紙を燃やす。安全に気をつけ、灰はトイレに流すかシンクで洗い流す。 
【夢の実現のための儀式】
志の活性に特化したキャンドルを選ぶ。アファメーションを書いた紙でキャンドルを包み、火に見立てた赤かオレンジの糸かひもで縛る。キャンドルに火をつけて、自分の言葉を燃え立たせ、命を与えよう。

●蟹座・蠍座・魚座
【解放の儀式】
ボウルにエプソムソルトを入れ、指で水滴を振りかける。ボウルに答えを書いた紙を入れる。手放そうと感じるまでそこに置いておく(数日でも数カ月でも構わない)。次の満月までボウルを水に浸し、紙をぐちゃぐちゃにする。
【夢の実現のための儀式】
頻繁に水やりをする植物か、祭壇の水をいっぱいに入れたきれいなグラスのボウルの下に紙を置く。願いが実現するまで、週に一度、植物に水をあげるか、ボウルの水をかえる。

●双子座・天秤座・水瓶座
【解放の儀式】
満月の日に、紙に書いた言葉を1つずつ読み上げる。黒の太字ペンを使い、フレーズごとに完全に塗りつぶす。終わったら、紙を細かく破き(風の星座である双子座・天秤座・水瓶座にとっては満足感のある動きだ)、すべて捨てる。
【夢の実現のための儀式】
紙を高い棚に置いてあるきれいな花瓶に入れるか、飾ってある本の中にはさむ。頻繁に上を見よう。風の星座は、遠近感や、ご褒美に視線を定めておくのが大好きだ。アファメーションが現実化したと感じたら、紙を細かく破く。

儀式3⃣ 部屋に緑を取り入れる

メリーランド州ボルティモア在住のインテリアスタイリスト、ヒルトン・カーターが住む光がいっぱい射し込む家には、280以上の植物が、壁に並べられたり、天井からぶら下がっていたり、隅々から顔を出したりしている。「自然に囲まれていると、即座にリラックスできるんだ」と『Wild at Home : How to Style and Care for Beautiful Plants』 の著者でもある彼は言う。「植物の生命に起こっている変化や成長、色合いの移り変わりが見てとれるんだ。よく世話をされた植物は、家を光や活気で満たしてくれるよ」
カーターが直観的に感じ取っている、満ち足りた感覚と植物の世話との前向きな関係は、科学でも裏付けられている。実際、カンザス州立大学で行われた研究で、手術を受けた後の患者の病室に鉢に植えられた植物を置くと(切り花や、植物がまったくない状態に比較して)血圧や心拍数が下がったり、痛みや不安、疲労感が減ったりするという、はっきりとした治癒効果があることが示されている。
カーターにとっては、そういった回復の一部は、定期的に水をやったり、植物の世話をしたりすることからきている。ルーティンが儀式となっているケースで、彼が内面の静けさを感じ取る時間を持つ手助けとなっているのだ。「ムードをつくるようにしている」と彼は言う。「ろうそくを灯し、音楽をかけ、植物一つひとつに水をやるんだ。ぶら下げている植物には、はしごを使っているよ。伝統的な瞑想とは違うけれど、これは一日で最も禅的な時間なんだ」
これのいい点は、植物の真のグルにならなくても、同じような効果が得られることだ。カーターが実践している植物のケア法は、持っている植物が2つか20かにかかわりなく、誰にでも取り入れることができる。
さらに、特定の植物は家に彩りを加える以上の意味を持ち、癒しをもたらすものさえある。サンセベリアやポトスは寝ている間にバスルームの空気を浄化し、ベッドルームに置いたシダは湿度を上げ、肌に良い働きをする。ここでカーターは、自分のスペースを整えることに長けている・いないにかかわらず、園芸の才を育むためのこれ以外のコツもいくつか紹介してくれている。

新しく植物を買いたい? 

ステップ1
植物を選ぶ前に生育環境をよく調べ、植物の生存に最も大切な要素である日当たりには特に気をつけるようカーターは言う。ライフスタイルも重要だ。忘れっぽかったり、家にいないことが多いなら、シダのような数日おきに水やりが必要なものよりも、水分が多い植物やサボテンなど、放っておいても耐えられるものを選ぶといいだろう。スペースや時間が限られているなら、エアプラントであれば、毎週5分ほど水につけるだけでよく、鉢に入れる必要もない。

ステップ2
水はけのよい用土が必要なサボテンや多汁多肉植物以外は、植物全般に十分な栄養を供給できる万能タイプの培養土を使い、賢く鉢植えをしよう。土は1年に1度入れ替えるようにし(大晦日のあたりはどうだろう?)フレキシブルに創造力を働かせ、リサイクルしたバスケットやセラミックのボウルに鉢植えをしてみよう。根腐れを防ぐため、水を通す穴を開けるのを忘れずに。

ステップ3
新たな植物とつながる時間をとったり、名前をつけたりするのもいいとカーターは言う。彼の4つのカシワバゴムノキは、フランク、ツリーザス、クラヴェル、リル・ベイビーと呼ばれている。癒しの音楽をかけ、植物それぞれに話しかけ、葉に触れ、いろいろな角度から観察していると、よくある問題も解決することができる。コツを知りたい?黄色い葉は水やりが多すぎるサイン。一方、水が足りないと葉の先が茶色くなり、色が薄くなったら、それは直射日光の当たりすぎだとカーターは言う。

誇りを持って植物を世話している? 

ステップ1
上記のコラムのステップ3で紹介したように、世話をする日課を瞑想的なものにし、植物だけに集中する時間を取ろう。均等に葉が伸びるように、植物の向きを2カ月ごとに変えるといい。3カ月ごとに柔らかいぬれ布巾に少量の洗剤をつけて葉を優しく拭き取り、より多く光が当たるようにしよう。

ステップ2
植物に栄養を与えよう。水やりは秋冬を通して、ただし、園芸店から入手した肥料を与えるのは、水やりの頻度が増え、植物が栄養を失いがちな暖かい時季のみにしよう。カーターが好きなホームメイドのシンプルな肥料は、バナナの皮だ。土に混ぜ、ゴミを出さずに大事な鉢植えに栄養を与えよう。

ステップ3
繁殖させよう。友人がいい植物を持っていたら、切って分けてもらおう。すると、言葉のどおりに繁殖する。茎を含んだ枝を切り取る。切り取った部分から芽が出るまで、5~8cmほどの水の中につけておく。10cmから15cmほど根が伸びたら、根よりも5cmほど深い鉢に土を入れ、枝の3分の1のところまで土に埋め、成長するのを眺めよう。

2021年のエネルギーを迎え入れる「5つの儀式」
illustration by  Jessie Ford

Airbnb ExperiencesによるカーターのオンラインクラスPropagating Pantesに参加して、細部まで行き届いた再生プロセスを直接目にしよう。詳しくはairbnb.com/s/experiencesまで。

儀式4⃣ 自分自身に意識を向ける

定期的な瞑想がセルフケアの一部となっていても、自分に意識を向けるマントラを培い、チャントに取り入れることで、プラクティスをレベルアップすることができる。正式なファミリーセラピストであり、『The Pocket Guru』の著者であるシュリ・サット・ナム博士はこれを実践し、1974年から1日も欠かすことなく瞑想を続けている。博士が瞑想をするのにいちばん好きな季節は?それは年末だ。年末は、明確になったこと、自分がどう成長し、これからどう進んでいきたいのかを見つめていくのに最高の時なのだ。
自分なりの年末のプラクティスから始め、段階を経て発見するといい。自分は何を望み、何を必要としているのか、自分に必要がないものが何かを明確にしていこう。日記をつけたり瞑想したり、愛する人たちの目に、自分はどう映っているのか尋ねてみたりするといい、とナムは言う。ノートにこんな質問の答えを書いてみよう。「今年解決できなかったチャレンジは何?新しい年へと持っていくものは何だろう?」自分の言葉をよく読んで、テーマを突き止めよう。現在進行中の抗いやストレスを感じているエリアがあるだろうか?それぞれのチャレンジに名をつけ、創造力、お金、愛というように、言葉を1つ割り当てよう。
次に、ペンとノートをそばに置いて、それらの言葉を振り返ろう。ただ静かに座り、言葉や想像力、気持ちが自分のスペースの中で膨らんでくるのを待つようナムは勧めている。浮かんできたものはすべて記録しておく。リストにある言葉ごとに、これを繰り返そう。
同じ時間を使って、チャレンジを示す言葉を「私は尽きることのない創造性を持っている」「お金は自由に入ってくる」といった、パワフルな声明へと変えよう。その後、自分のパーソナルなマントラを一定の時間唱えよう(ナムは自分のマントラを毎日11回、90日から108日間唱えるようにしている。彼によると、11は意識を示す数、9はスピリチュアルの側面で重要な数であり、マスターを意味する。その倍数はマントラの可能性を最大限に高める)。
パワフルな声明へのプラクティスを終えたら、それを自分で確認してみよう。自分が突き止めたチャレンジへの変化に気づこう。自己に意識を向けるプラクティスをもう何日か続けるか、それとも新しいものに替えるかを考えてみよう。

儀式5⃣ サウンドの恩恵を受ける

シンギングボウルやゴングがつくり出すリラックス効果のある音の振動を用いたサウンド・バスは、瞑想状態を引き起こす目的で長いこと行われている。それに対し、「音の旅」は、音の風景を用いて直観とのつながりを促すものだと、カリフォルニア州のイーグルロックにて、Spirit House Collective(BIPOC=黒人、先住民、有色人種プラクティショナーのための安全なスペースをつくることに特化したスピリチュアル・コミュニティ)を主宰するアジャ・ダーシャーは言う。音に身を完全に任せることと、音に刺激され、意識して活発にビジュアライゼーションを行うことの違いなのだと彼女は言う。「音の旅は、先祖やスピリチュアルの導きとつながり、潜在意識からのメッセージを活性化するためのもの。すると、私たちは批判なく、それを受け止めることができるのよ」
通常、音の旅は導かれながらするものだが、一人でもできるとダーシャーは言う。ここでは、自分でできる方法をお伝えしよう。 

一週間前

2020年を振り返り、この先の数カ月の生活に何を招き入れたいのか考えてみよう。それがどんなものでも、関わりを感じられるリラックス効果のある音楽を集め、1時間のプレイリストをつくろう。候補が豊富に出てきたら、海の波や大雨などの音が入った曲を選ぼう。これが旅の背景となる。 

当日

香り付きのキャンドルや、豪華なクッション、自分の志とつながっているクリスタル、落ち着きをもたらすお香、きれいなノートやペンなどの、自分を特別だと感じられるものを集めてこよう。そういったアイテムを使って、旅の始まりを迎え入れるスペースをつくろう。 

旅の始まり

プレイリストの曲を流し、キャンドルに火を灯す。部屋に香りを漂わせたり、静かにクリスタルを握りしめたりしよう。少ししたら、頭頂部のチャクラから地球へつながるシンプルなビジュアライゼーションをして、大地を感じよう。まず、背骨基底部から大地の深いところまで根が伸び、無償の愛を与える母なる地球のエネルギーへ到達する様子をイメージしよう。
大地にしっかり根をはれたら、座る、横になるなど、自分に心地よい瞑想のポーズをとろう。マインドの赴くままに任せ、その後、前の週に行った内省で生まれたテーマについて考え、それに関連するものを思い描こう。豊富、ということを例にとれば、それは宝物の入った箱なのかもしれない。マインドの目でその様子を探ってみよう。何に気づくだろうか?
「旅が広がるのに任せてね」とダーシャーは言う。「間違ったやり方はないの。精神をつくる筋肉を活性化させているのよ。時間がたつとそれが強くなっていくわ」。好奇心を持ち、その瞬間から自分を引き離してしまわずに、突出してくるものに気づこう。そして……探求しよう。ビジュアライゼーションを集中して続けながら、丸1時間マインドの中の遊び場にいよう。

2021年のエネルギーを迎え入れる「5つの儀式」
illustration by  Jessie Ford

プレイリストが終わったら、まばたきしながら目を開け、旅の間と、その後の時間に出てきたことすべてを感じながら数分座り、意識の流れが生み出した思考をノートに書き記そう。

文●ジェニファー・チェン
『ニューヨークタイムズ』『O The Oprah Magazine』『Real Simple』 などに寄稿するフリーランスのライター。TVライターの夫、双子の娘たち、パグ犬のChewieとともにロサンゼルスに在住。jchenwriter.com

イラスト●ジェシー・フォード
イギリス出身のイラストレーター。カラフルな色合いの作品は、「Orion Books」「Random House」「the Wall Street Journal」「the Guardian」などで出版されている。イギリスのホブにある、海辺の日の当たるスタジオに行くと、働いている彼女に会える。

ガイド付きの音の旅を経験してみたい?5つ目の儀式を紹介してくれたアジャ・ダーシャーは、ほぼ毎週日曜日にSpirit Churchにて、週替わりのテーマに特化したオンラインのワークショップを行っている。詳しくはこちらへ。thespiritguidecoach.com

 

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text by Jennifer Chen
illustrations by Jessie Ford
translation by Madame YUKO
yoga Journal日本版Vol.73掲載

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