「糖質制限しても痩せない」の真の理由とは。管理栄養士発・糖質を賢く減らす方法

PIXTA

「糖質制限しても痩せない」理由とは。管理栄養士が語る「糖質を賢く減らす方法」

糖分が添加されるのは食欲増進と食品保存のため

糖分抜きを始めるにあたって、まず天然の糖とそれ以外の糖の違いをはっきりさせよう。天然の糖は、自然に食品の中にあるものだ。たとえば、牛乳やヨーグルトのラクトース、りんごやその他フルーツのフルクトースなど。これらは、ほかの栄養素とセットで存在している。たとえば、乳製品のタンパク質や、果物の食物繊維などだ。これらの栄養素は、糖分の吸収をゆっくりにしてくれる。
一方それ以外の糖は、加工や調理のときに食物に加える糖分だ。糖分に分類されるものは50以上ある。高果糖コーンシロップ、アガベシロップ、糖蜜、ブドウ糖などだ。そしてこれらは、思いもよらぬ、実に多くの食べ物に含まれている。甘くない食べ物にすら、だ。このことを初めて調べたとき、塩味のピタチップやギリシャヨーグルトのほうれん草ディップにも糖分が加えられていることを知って私は非常に驚いた。
糖分が食品に添加されるのにはいくつか理由がある。最も明白な理由は、おいしくなるため、そして、もっと食べたいという欲を刺激するためだ。「私たちは生物学的に甘いものが好きな傾向があるのです」とアヴェナ。また、添加物や着色料のような他の成分の味を隠すためや、保存のためにも糖分は使われる。
事実、糖分があちこちに含まれていることによって、食べすぎを引き起こす。アメリカ心臓協会は、1日に摂取する糖分を女性は砂糖小さじ6、男性は小さじ9までにすることを推奨している。これは糖分摂取量の平均値は女性小さじ15、男性小さじ21(年間だと女性で23㎏、男性で32㎏)に比べるとかなり少ない量だ。
天然の糖分以外の糖は、肥満、2型糖尿病、炎症や歯肉炎などさまざまな健康問題に関係している。また、天然でない糖分を摂取することは、死に至る心血管疾患になるリスクが高まる。フルクトース(グラニュー糖の2つの構成要素のうちの1つ)が高血圧や心臓病の原因になることが研究の結果で分かっている。

糖質を賢く減らす方法
(Photo by PIXTA)

糖分を摂りすぎることが健康に良くないことはよく知られていることだ。そしてこれは、砂糖をやめるのに十分な理由になりうる。しかし、問題は糖分には中毒性があることだ。だから糖分を摂らないのは非常に難しいのだ。たとえば、高校生がチョコレートミルクシェイクを飲んだときの脳の活動について調べた研究者によれば、糖分の高いシェイクは食への衝動を司り、喜びを感じる中枢を刺激するという。
私自身について言えば、天然の糖以外の糖分を摂らないことで最もきつかったのは、みんなと食を楽しめなくなったと感じたことだった。このチャレンジの途中に姉妹の誕生日があった。私は彼女のためにチョコレートケーキを作った。ろうそくの火が吹き消され、ケーキが配られたが、私の前にはケーキはなかった。私は一人取り残されたような感じがした。
しかし、いつしか私はラズベリークリームやシーザーサラダなどのノンシュガーの食べ物で満足ができるようになっていた。焼き菓子作りにとって新しいチャレンジだったが、砂糖の代わりにデーツのピューレを使うことで満足のいくチーズケーキが作れることが分かった。
10日間のチャレンジが終わる頃には、砂糖を食べるときにはより意識的に食べるべきだということが分かってきた。そして、思っていたほど伝統的な焼き菓子を恋しくは思わなかった。けれど、でも、告白すると、11日目の朝、クロワッサンを買いに地元のパン屋を訪問することを考えただけで、私は喜びを感じたのだった。

Translated by Mami Larch
yoga Journal日本版Vol.41掲載

RELATED関連記事

All photosこの記事の写真一覧

糖分を賢く減らす方法
糖質を賢く減らす方法
facebook

Yoga Journal Onlineをフォロー

Facebookページでいいね!する