ネガティブを手放すヨガ|ヴィニヨガ上級指導者ゲイリー・クラフトソーに学ぼう
VINIYOGA SEQUENCEヴィニヨガのシークエンス
1.シャヴァーサナ(亡骸のポーズ)
自分の注意力にどのような傾向があるか観察しよう。くつろいで心を集中させて、意識を今に向けよう。そこで次のことを感じ取ろう。
自分は空間的にどこにいるのか。自分は時間的にどこにいるのか。自分はなぜヨガの練習をしているのか。自分の目的は何か。自分は何を求めているのか。落ち着ける静かな場所を見つけて、呼吸に意識を集中させながら次のシークエンスを行いましょう。ヴィニヨガでは呼吸が何よりも重要です。クリシュナマチャリアはこう言い残しています。「呼吸を制御しなければ、あなたがしているのはただの自重トレーニングです」
2. 思い描こう
シャヴァーサナのまま、山の中の森にいるところを思い浮かべよう。
森の匂いを吸い込み、そよ風を感じ、周囲の音に耳をすまし、木漏れ日を眺めよう。次に、森の中を歩いているところを思い浮かべよう。泉が見えてくる。上流には何もない。紛れもなく地面から水が湧き出ている。見えるだろうか。匂いもかいでみよう。この泉を神秘的な人間の誕生の象徴であると捉えよう。水は地中深く、地球の神秘的な深層部から湧き出ている。私たちが母親の子宮から現れてきたように。その泉から少しずつ水が流れ出ていく。その流れは幼少期の記憶だ。この水の流れに沿って歩いていこう。さまざまなことを経験するにつれて水の流れは幅広くなっていく。
山を下りながらその流れを追っていこう。楽しかったことや大変だったことをできるだけ思い出してみよう。初めてできた友達を思い出そう。学校に入ってからどのように自己の概念が形成されただろうか。やがてこの水の流れは別の流れと合流する。合流した流れは私たちの社会生活だ。思春期を過ぎて大人になると、細かった水の流れは幅広い川に合流する。この川は川幅を広げながら穏やかに流れ続ける。楽しかったことやうまくいったことを思い出そう。
川幅が狭くなり、流れが速くなるところが見えてくる。大変だったことや不安だった時期を思い出そう。川の流れは現在につながっていく。人生の川が現在に至るまでにどんな選択をしただろうか。また、どれほど早く時間が過ぎたのか考えてみよう。次に前を向いて、この川が否応なしに海に注いでいることをしっかり理解しよう。そこで人生が終わり、私たちは自分の源とひとつになる。
3 .タダカムドラ
A:仰向けに寝て、両腕を体側に伸ばす。
B(息を吸いながら):吸う息で右腕を高く上げながら、左足先を反らす。呼吸を2秒間止める。
C (息を吐きながら):吐く息で右腕を下げながら、左足をゆるめる。反対側も同様に行ったのち、息を3秒間止めながら、左右をもう1回ずつ行う。
D(息を吸いながら):次に、吸う息で両腕を高く上げながら、両方の足先を反らす。2回数える間息を止める。吐く息で両腕を体側に下ろし、両足をゆるめる。息を吸いながら、再度両腕を高く上げる。3回数える間その姿勢を保ったら、息を吐きながら両腕を下ろして、両足をゆるめる。
4. ドゥヴィパダピタム(両足のポーズ)
A:膝を曲げ、腕を体側に伸ばす。
B(息を吸いながら):腰を引き上げ、左腕を頭上に伸ばし、右腕を天井に向ける。2回数える間息を止める。
C(息を吐きながら、反対側も行った後両腕を下ろす):息を吐きながら最初の姿勢に戻る。反対側も同様に行う。息を3秒間止めながら、再度両側で行う。
D(息を吸いながら):次に両腕を頭上に伸ばし、腰を引き上げる。2回数える間息を止める。息を吐きながら最初の姿勢に戻る。3数える間息を止めながら、もう一度行う。息を吐きながら腰を床に下ろす。
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