マインドフルネスがビジネスマンを魅了する理由

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マインドフルネスがビジネスマンを魅了する理由

瞑想や日常を、マインドフルに過ごすことが脳や体、魂にいいことは周知の通り。でも、心のざわつきやストレスを鎮めようとすればするほど、そんな心の叫び声はもっと大きくなる。もしくは難しいものだと思ってしてみたことすらない。みなさん、そんな感じでは? マインドフルネス瞑想は、そんな障害を避けて至福へと導くガイドになる。仕事や家事、育児に忙しいすべての人に、ぜひ読んで試してみてほしい。

急いで片付けなければならない仕事や要求が次々とやってきて、心はまるで交通渋滞。あなたはストレスを感じる。そう、今、あなたに必要なのは瞑想だ。そうは言っても、瞑想をする時間などあるだろうか? いや、あれこれ考えず、とにかく瞑想の時間を見つけることだ。    

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健康な心身のために、瞑想をしないという選択肢はないということを示す文献は急速に増えている。CEOやシリコンバレーの起業家、医師、そして父親、母親など、ストレスを抱えている多くの人たちが、生産性や効率性、ストレス解消の鍵を、静かに座り、自分の心がどんなふうに働いているかに気づくことで見つけられることを知っている。また、瞑想によって脳を再構築して集中力が高まり、免疫力があがり、共感力が強くなるという研究結果もある。もはや瞑想を始めない言い訳はできない。そしてもし瞑想をすることが日課になっているのなら、次の段階へ進もう。

「忙しい自分」「忙しい今」を見つめることが瞑想のスタート

心のざわつきや緊張、それに加えてタイトなスケジュール。私たちの多くは、これらを瞑想をするときの克服しがたい障害のように感じる。でも専門家たちは、実は忙しくめぐる考えに焦点をあてるのは、瞑想の完璧なスタート地点になるという。「集中するためにもがくことは、どのように感情をコントロールするかを学ぶプロセスと無の感覚を統合し、今この瞬間にい続ける助けになります」と言うのはノースカロライナ州ウィンストン・セーラムにあるウェイクフォレスト医療専門学校でマインドフルネス瞑想を研究する認識神経科学者フェデル・ゼイダン博士。「それは、気づきを深めるためのすべてです」。
そしてもし、あなたが瞑想の世界に片足をつっこんでいるなら、気づきは始まりにすぎないことを知っているはずだ。「潜在意識には多くの層がある。そして、それらの層に入り込むことは深い瞑想のもっとも刺激的な面の1つです」とマダブ・ゴヤール医学博士。メリーランド州ボルチモアにあるジョン・ホプキンス医学学校の一般内科学部の准教授で瞑想と健康について研究している。瞑想に時間を使えば使うほど、洞察力や智慧が増す、と自らも瞑想を熱心に行うゴヤール博士は言う。

マインドフルネスは、いつでもどこでもできる

至福と静けさを見つけるためのテクニックは多数ある。しかし、マインドフルネスは、現代に適合させた古代仏教の瞑想方法で、一日中、ストレスフルな状況でもいつでもできるところが特に魅力的だ。この瞑想方法は、呼吸を使って今この瞬間に自分をおくことが特徴だ。そして、他の瞑想と異なるところは、いまそこにある自分の考えや感情、感覚に、ジャッジすることなく気づいていくこと。「2600年前の仏教の教えに起源をもつ古典的なマインドフルネス瞑想と現在西洋で実践されているマインドフルネス瞑想は、ジャッジが出発点になっています」と言うのはエモリー大学宗教学部の准教授ジョン・ダン博士。古典的なマインドフルネス瞑想は、特定の考えに「良くも悪くもない」というラベルを貼り、それを自由にさせておく。マインドフルネスの練習をするとき、「あなたは、経験の本質は心にあることに気づこうとしています」とダン博士。「そのため、善悪で物事を判断しないようにするのです」。

マインドフルネス
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マサチューセッツ州ウースターにあるマサチューセッツ・メディカル・スクール大学の名誉教授で、アメリカでもっとも有名なマインドフルネス瞑想の方法を作り、マインドフルネスをベースにしたストレスケアで知られるジョン・カバット・ジン博士は言う。「マインドフルネスは、蓮華座になって、まるで英国博物館の彫刻のように座るものではありません。瞬間、瞬間の自分の命を本当に重要なものとして生きるということです」。
そしてマインドフルネスは、成功への即効性を求めるCEOやトレーダー、ベンチャービジネスへの投資家などのためのものでもない。これは、仕事で生産的であるためや、関係性をよりいきいきとさせるため、そして悟りへと近づくための方法だ。自分次第でシンプルにも複雑にもできる、とても豊かなプラクティスなのだ。マインドフルネス瞑想の効果や、心に引っかかっているものの取り除き方について、心をピースに保つベテランの先生たちの専門的なアドバイスをぜひ読んで取り入れていただきたい。

Translated by Mami Larch
yoga Jouranal日本版Vol.41掲載

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