働き者でお疲れの脳をケアしよう!ヨガでデジタルデトックス【疲労回復とヨガ#4】

 働き者でお疲れの脳をケアしよう!ヨガでデジタルデトックス【疲労回復とヨガ#4】
Adobe Stock
井上敦子
井上敦子
2020-05-25

パソコンやスマートフォンが手放せない私たち現代人。それにより引き起こされる深刻な問題は、『脳の疲れ』だといわれています。脳の疲れは自律神経の乱れを引き起こし、集中力を低下させたり、質の良い睡眠を妨げてしまったり・・・。また、その状態が進んでしまうと、うつ病など心の病の原因にもなり得るので注意が必要です。今回の【疲労回復とヨガ】では、そんな脳の疲労を取り除くヨガ的アプローチをご紹介していきます。パソコンやスマートフォンから離れてデジタルデトックスするにも良い方法なので、ぜひ試してみてください。

広告

情報過多で疲れている脳

脳はとても働き者です。ボーっとしている時も、寝ている時でさえ、脳の一部は働き続けています。更に現代では、仕事や日常生活で欠かすことができないスマートフォンやパソコンが、脳の疲労を引き起こす大きな要因になっていると言われています。

スマートフォンやパソコンから得る情報は、莫大な量です。SNSや動画アプリは、求めている以上の量の情報を、自分の興味や関心に合わせて次々に表示します。仕事でパソコンを使う方は、一日のほとんどをパソコンの前で過ごす上に、プライベートでもスマートフォンの画面を見ながら情報を得ている、なんてことも多いのではないでしょうか。デジタルデトックスという言葉もよく聞かれるようになりました。『脳が疲れている』と感じている方が多い証拠なのかも知れません。

私のようなヨガの講師でさえ、スマートフォンやパソコンに触れない日はありません。そんな日常で強く感じていることは、ヨガのポーズによる肉体的な疲れより、スマートフォンやパソコンから情報を得ることでもたらされる疲れの方が蓄積されやすく、また回復しにくいということです。そして、その疲れを肩や首のコリで感じたとしても、肝心な『脳が疲れている』という自覚は持ちにくいものです。

脳が疲れている人に見られる特徴

私は、瞑想系のヨガを指導することが多いのですが、静かなポーズや瞑想の最中でさえ頭の中のおしゃべりが静まらない!と嘆く方がとても多いのが現状です。特にここ2、3年、そういった方が顕著に増えたように思います。ずっと何かを考えている、眠っている間も思考が働いている気がする、頭を使い過ぎていると自覚はしている・・・でも、思考を止められない。それは、とても辛い状態です。

そういう方に見られる特徴は、集中力が低下している割には活動的で、じっとしていることを苦痛に感じたり、より刺激的なことを好む傾向にあることです。そのため、瞑想や静かなヨガの練習をオススメしても長く続かないことが多い。『脳が疲れている』と認識しない限り、より強い刺激を求めてしまう循環は止まらないでしょう。

また、眠りの浅さや不眠を訴える方が増えたようにも感じます。眠気を感じてもスマートフォンを見ているうちに覚醒してしまう、という話もよく耳にするのです。パソコンやスマートフォンを見ている生活が当たり前になり、刺激に対して慣れ過ぎているのでしょう。画面から『刺激』を受けているのだということを再認識したいものです。刺激自体はは悪いことではありませんが、夜のリラックスするべき時間帯に刺激を受けることはやはり避けたいもの。

とはいえ、スマートフォンやパソコンも必需品。これらと上手に付き合うためには、脳を積極的にケアすることが必要になってきます。脳をケアすることで、肉体的な疲労を軽減していくことも可能です。ストレスを解放することも出来るでしょう。次に、ヨガ的アプローチを使った脳の疲労の回復方法をいくつかお伝えします。デジタルデトックスをすることにも繋がるので、ご自分に合う方法を見つけ、日常に取り入れてみて下さい。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告



RELATED関連記事