"言われて嫌なこと"にはちゃんと怒っていい|川村真木子×胎盤JD対談#モヤるのがおかしい?

 "言われて嫌なこと"にはちゃんと怒っていい|川村真木子×胎盤JD対談#モヤるのがおかしい?
NATSUKI MINAMI

「女性らしく」という言葉が持つネガティブなインパクト。どこからともなく聞こえてくる「〜しなければならない」「〜でなければおかしい」という声。その瞬間は何か引っかかるのに、忙しさで受け流しているうちに麻痺してしまい、気づけば生きづらさを感じていませんか?社会派インスタグラムが人気のコラムニスト/バリキャリ金融女子の川村真木子さんと、現役女子大生で恋愛コラムが人気の胎盤JDさんによるスペシャル対談では、「モヤるのがおかしい?」をテーマに、普段流してしまいがちな違和感や呪縛について話し合ってもらいました。

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性暴力やセクハラの被害の声をあげる#Metoo運動が世界的に広がっています。先日放送された人気バラエティ番組では、某女性タレントの“セクハラ対応力”がちょうどいいと男性芸人が絶賛したことに対して、一部ネットが炎上!「それがいい女だという風潮は時代錯誤!」と制作側への批判が集まりました。セクハラや下ネタ、さらには浮気まで、Twitterで大人気の女子大生コラムニスト・胎盤JDさんと社会派インスタグラムが人気のバリキャリ女子・川村真木子さんが語ります。

バラエティ番組でのセクハラ対応に疑問

――下ネタを上手に返せる女子がモテるといったような風潮について、どう思われますか。

胎盤JD(以下敬称略):最近話題になりましたよね、タレントのみちょぱさん。バラエティ番組で男性芸人たちに下ネタをふられたら、それをめっちゃいい感じに流したり返したりができるから「みちょぱはイイ女」って、絶賛されていました。みちょぱさんって私と同世代なんですよ。まず大前提として、私くらいの年の子とベテラン芸人さんって上下関係が絶対あるじゃないですか。その上下関係がある中で、下の立場の人って上手く受け流さなきゃいけないって思うんですよ。そうさせていること自体がセクハラだしパワハラだし、最悪だなって思うんですけど。

川村真木子さん(以下川村):例えば50歳を過ぎたような、いい大人であるはずのおじさんが20歳の女の子に下ネタを言ったりセクハラしたりっていうのは、あり得ないですね。

胎盤JD:上手に受け流したり、軽くのってあげたりすること自体を女性本人も良しとしているのも問題だなと思っていて。みちょぱさんもTwitterで「私は全然気にしてないし、むしろそういう対応をほめられてうれしい」というようなコメントを出していたんですよ。本人がいいと思っているならいいかと思いつつも、やっぱりそれが「よいこと」としてヨイショされてしまう風潮自体がどうなんだろうって思いますね。

――どういった対応をするのがいいのでしょうか。

胎盤JD:現時点で、上下関係のあるセクハラっていうのは下の人は受け流すしかないんですよ。理想的な状況は、誰かがセクハラ的な発言をしたら、そこにいる皆にドン引きしてほしいですね。もしそれが差別発言だったら静まり返ってドン引きするじゃないですか。でもセクハラ、下ネタの場合は爆笑して盛り上がるっていうこと自体がどうなのかって思うんですよ。

川村:直接いわれた若い子にはどうしようもできないから、まわりの人の対応が大事ですよね。

胎盤JD:だからお願いになってしまうんですけど、「物を言える立場の人」に協力してもらいたいです。その場に女性の上司とかがいたら「ちょっと、そういうのやめなさいよ」って一言いってもらいたい。少なくとも、そういう場で一緒になって笑わないでほしいですね。そういう味方づくりがまず第一歩かなって思います。

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Text by Mayumi Hasegawa



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