食べるだけで筋力アップ!?海外でも人気の”SURIMI”系おやつの正体

 食べるだけで筋力アップ!?海外でも人気の”SURIMI”系おやつの正体
Getty Images
松田 真紀
松田 真紀
2020-04-12

若々しく健康なボディの追求は世代性別を超えた共通テーマですね。今回は、若く健康なボディをつくる上で話題となっている「特別なタンパク質」を含む食材を紹介します。それが”SURIMI"。カニカマなどスケソウダラという白身魚のすり身が、海外で大人気。その理由は食べるだけで「速筋」と呼ばれる筋力がアップし、若々しいボディがキープできるというものです。

広告

海外でも”SURIMI"! ブームの理由は驚くべき健康効果

練り製品の中で、爆発的に売上げを伸ばしているのが「カニカマ(カニ風味かまぼこ)」です。インテージ調査では、2019年8月のカニカマ販売金額は17年9月の約50%増を記録。食品需要研究センターのデータでは、練り製品市場全体をけん引。水産の練り製品市場でも、17年の減少傾向から18年には1〜2%の拡大傾向へ好転。20年に入ってもNHKなどのメディアで取り上げられ、ブームは続きそうです。

ブームのきっかけは「スケソウダラを食べるだけで、速筋を増やす効果がある」という研究発表がされたことから始まります。スケソウダラは、タラコの親として知られる白身魚。ボウダラなどは鮮度が落ちやすいため、干物として売られることが多いです。食部の身の部分から水分を除くと、ほとんどが速筋からなるタンパク質です。

加齢で減少する速筋を増やしてくれるものとは

そもそも、「速筋」は、ジャンプや踏ん張るときなどに働くもの。加齢とともに減少し、負荷をかけた筋肉トレーニンクで鍛えると筋線維が太くなり、増加するものです。

「速筋」を鍛えることで体が引き締まり、「見た目の若返り」「便秘解消」「冷え性・基礎代謝アップ」などの効果が期待できます。速筋は負荷をかける筋肉トレーニングで増やすことが可能。一方で、「筋トレは苦手」という人が多いのが現状ですよね。

研究発表後、スケソウダラを使用しているカニカマがテレビの情報番組で取り上げられました。筋力の低下は40代から始まるので、シニアだけでなく、体づくりに意識の高い層、若く健康的な体を求める30〜50代男女にも、カニカマが幅広く支持されることになったのです。

この人気は海外にも飛びし、“SURIMI”として、フランスやスペインではサラダやアヒージョなど独自のアレンジで活用されるなどしています。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告



RELATED関連記事