「いつも人に流されてしまう…」自分らしく生きる3つの方法を臨床心理士が解説

 「いつも人に流されてしまう…」自分らしく生きる3つの方法を臨床心理士が解説
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南 舞
南 舞
2020-01-24

「いつも人に流されてしまう…」と悩んでいませんか?臨床心理士である筆者が、他人に流されず、自分らしく生きるためのヒントを解説します。

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「人に流されてしまう」原因は?

心理学の中に、「Locus of Contorol(統制の所在)」という考え方があります。1950年代に心理学者のジュリアン・ロッターが提唱したもので、行動を統制する意識の所在が内(自分)にあるのか、それとも外(他人)にあるのかということを表した概念です。

統制の所在は、「内的統制型」と「外的統制型」の2つのタイプに分かれます。

内的統制型(意識の所在が自分にある)

物事の結果(成功・失敗問わず)は自分自身の能力や努力によって決まると考えるタイプ。自分と他人の間にしっかりとした境界があるため、他人と自分を比べることはない。人の良いところを認めることができる。

外的統制型(意識の所在が外にある)

物事の結果(成功も失敗も)は他人や周囲の状況によって変わると考えるタイプ。結果の原因は自分ではコントロールできないと思っているため、周囲に大きく影響されやすい。他人の言動や行動を常に気にする。

人に流されやすいと感じているのであれば、それはあなたが外的統制型であるからと言えるでしょう。外的統制型は一見ストレスが少なく見えますが、失敗だけでなく「成功体験」でさえも周囲や他人によるものと考えてしまいがち。ゆえに、自分に対する自信や前に突き進んでいくモチベーションを持つことが難しいのです。

自分を信じて困難を乗り越える「自己効力感」とは

内的統制型と外的統制型を分けるポイントは「自己効力感」にあります。

自己効力感とは、「ある状況において必要な行動を自分なら上手くやれる」「自分なら乗り越えることができる」という自分の可能性を信じる感覚のこと。内的統制型の人は自己効力感が高く、外的統制型の人は低いとされています。つまり、人に流されない自分になりたいのであれば、自己効力感を高めることが大切なのです。

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