なぜ母親になりたいのか|あるヨガ指導者の「母性を探る旅」

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なぜ母親になりたいのか|あるヨガ指導者の「母性を探る旅」

LEZA LOWITZ
LEZA LOWITZ
2018-01-18

日本で「Sun and Moon Yoga」を主宰するヨガティーチャーのリザ・ロウィッツ。長年母親になることを願い続けてきた彼女は、その執着を手放すべく、インドへ巡礼の旅に出た。「なぜ母親になりたいのか」という疑問に向き合った先に、彼女が見つけた答えとは。すべての母親と、いつか母親になりたいと願う女性へ、ぜひ読んでいただきたいリアルストーリー。

母の日。それは願いが叶えられていないことを実感する日

私にとって母の日は、計り知れない母への感謝を表する日であると同時に、悲しみを帯びた日でもある。この8年間、自分の子を持ちいつか母になることを夢見てきたが、状況はあまり恵まれたものとは言えなかった。なぜなら私と夫は、養子縁組があまりにも珍しい国、日本に住んでいるからだ。この国において血縁は、封建的ともいえるほど重要な価値観であり、養子を迎え入れることはあまり一般的ではない。特に、私のような外国人にとってはさらに難しい。私たち夫婦は養子希望の申請をしたが、夫は日本人であるにもかかわらずチャンスはごくわずかだった。私は43歳になり、ついにここで母親になる夢も、母性への探求の旅路も終わりになってしまうかもしれないと恐れた。

なぜ母親になりたいのか|あるヨガ指導者の「母性を探る旅」
「Sun and Moon Yoga」を主宰するリザ・ロウィッツ

感謝すべきことに、ヨガはこの状況を一つの修行として捉える視点を私にくれた。年月が経ち、私は自分自身に問いかけた。きっと多くの母親が疑問にも思わなかっただろう一つの問いである。「なぜ私は母親になりたかったのだろうか?」。瞑想をして答えを探した。そうか、私は今までに経験したことのないような愛、今まで想像すらできなかったような愛を経験したかったのだ。母の愛である。
その時に私は気づいた。これまでの努力、長い間心に溜めてきてしまった子供のいない失望感と痛みが、知らぬ間に大きな負担になり、ずっと自分自身を愛せていなかったことに。期待の薄い養子縁組の連絡を児童養護施設から待つ間、夫は私にこう提案してくれた。巡礼の旅に行ってみてはどうだろうか? ヨガが生まれた地、インドへ。もし私がずっと子供を持つことができなかった場合、私はこの欲望を手放し、あるがままの人生に満足感を見出すことができるのだろうか? 私はそれを見つける必要がある。荷物をまとめ、飛行機に乗り、インドが心を癒してくれることを祈って私は旅に出た。

※このエッセイは2015年春Stone Bridge Pressより出版した回顧録『Here Comes The Sun』より抜粋。
Translated by Joy Yu Natsume
yoga Journal日本版Vol.37掲載

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