ヨガライフの中でヒラリア・ボールドウィンが見つけたものとは

SARAH KEHOE

ヨガライフの中でヒラリア・ボールドウィンが見つけたものとは

2012年6月に俳優アレック・ボールドウィンと結婚したヒラリア・ボールドウィンは今、何かと注目を集めるヨガインストラクターの一人だ。愛娘カルメンの出産、マタニティーヨガDVD のリリース、さらにはファッション業界にも進出。この彗星の如く現れたセレブヨガインストラクターの多忙を極める日常は、一見、本来のヨガライフとは真逆の生活に思われた。様々な経験を通して、地に足をつけること、落ち着いて行動することを学んだという彼女にインタビューをした。

怪我がヒラリアに教えてくれたこととは

―ヨガを始めて10年間ということですが、どのようにヨガに傾倒していったんですか?
ヒラリア・ボールドウィン(以下HB)2歳のときにダンスを始めて、7歳のときに体操を始めました。その後、ラテン社交ダンスの競技に出るようになり、指導も始めるようになりました。ニューヨーク大学でダンスを学んだのですが、ダンスの世界は体をいたわることを教えてはくれませんでした。肉体的、心理的にも疲弊してしまい、健康に良さそうなヨガを始めることにしたんです。最初にヨガを始めたスタジオ「Yoga to the People」 での練習を通して、すぐにヨガの虜になり、まずは見習いのヨガインストラクターとして働き始めました。その後、200時間の伝統的なヴィンヤサヨガティーチャートレーニングを修了し、ヨガクラスを指導し始めました。そして、2009年の夏、私のヨガ生徒であるマイケル・パトンが、「一緒にヨガスタジオをオープンしないか?」と誘ってくれ、私は即座に「イエス」と答えました。
― 今でも積極的に、そのヨガスタジオのオーナーシップと経営に関わっているんですか?
HB 少しずつ経営からは退いています。今は私たちが設立したスタジオYoga Vida のオーナーではなく、共同設立者という位置付けです。私は人々をマネージメントすることよりも、やはりヨガ指導に対しての情熱が強いことに気が付きました。実は設立当初、私はそのスタジオに住んでいるかのように働いていたんです。夜遅く、数時間の睡眠のために少し家に帰るだけで、いつも次の日の早朝にはもうスタジオにいました。今でも、そのことは誇りに思っています。Yoga Vida は現在3店舗目のオープンを控えています。

ヒラリア・ボールドウィン セレブ ヨガ
(Photo by SARAH KEHOE)

―ヨガスタジオ1店舗目のオープン直前に、股関節を骨折したそうですが、どんな状況だったんですか?
HB あれは、疲労骨折でした。そのとき私は25歳で、最初のうちは、まさかその痛みが骨折だとは思っていませんでした。自分でマッサージをしたり、ソルトバスに浸かったり、鍼灸院へ行ったり、精油でマッサージしてみたりしてみましたが、痛みはどんどん酷くなりました。そのあとやっと病院へ行ったんですが、鎮痛剤の処方のみで家に帰されてしまったんです。ある朝、小さいバッグを肩から下げ、松葉杖をつきながら家を出ました。そのバッグが肩から滑り落ちてきたので、それを摑まえようとしたときに、痛みがある側の足に思い切り体重をのせてしまい、そのままボキッと骨折してしまったんです。それ以前にも、股関節には長い間負担をかけてきてしまったと思っています。社交ダンスの動きもそうですし、十分な栄養も摂っていませんでした。骨折をした3週間後、2010年1月14日にヨガスタジオがオープンし、私は車椅子にのってヨガ指導することになってしまいました。

―骨折の経験を経て、怪我はあなたに何を教えてくれましたか?
HB 骨折をした瞬間、一番最初にこう思いました。「あぁ、私はもっと落ち着いて行動しなければいけなかったんだ」と。私はもともと、片足を頭の後ろにつけて立つことができたら、もっと立派な人間になれると思っているようなタイプでした。でも、年齢を重ね、怪我を経験し、もう体を歪曲してまでクレイジーなアーサナに挑戦することはなくなりました。アーサナの全てが自分の体に合っているわけではないことにようやく気付いたんです。

―では、それらの経験を踏まえて「体の声を聞く大切さ」を指導するとき、どのように伝えているんですか?
HB まず、指導するときは「感覚(sense)」「感じる(feel)」「感覚に気付く(n o t i c e t h esensation)」という言葉を気を付けて使うようにしています。クラスの最初のウォームアップでは、心拍数を高めるためにある程度フローにのって速い動きをしていきますが、そのあと少し落ち着いて、今、体が経験している感覚に焦点をあてる瞬間を設けるようにしています。

―インスタグラムのフォロワー約4万5000人に対して、毎日ヨガポーズの写真を投稿することを公約していますが、このソーシャルメディアキャンペーンでは何を達成することを目的にしているんですか?
HB 教えることが好きなので、インスタグラムにポーズ写真を投稿したのが始まりでした。例えば、戦士のポーズⅠのやり方など、毎日投稿していくつもりだったんです。そうしたら、徐々にそれを見た人たちが「ヒラリア、あなたのおかげでヨガを始めました!」「おかげで3キロ痩せました!」「ヘルシーな食事に切り替えることができました!」というようなコメントを残してくれるようになったんです。でも私は「え、嘘でしょ!?だって私は4WDの車の上でヘッドスタンドしているような写真を投稿していただけなのに、そんなに反響があるの!?」と思いました。次第にどんどんコメントも増えて、こんな投稿でもみんなに良い影響があるのなら、続けていこうと思いました。そして、どんどん面白い写真をわざと投稿するようになったんです。今ではその面白さのハードルも上がって、その日最高に面白い写真を投稿しなくては! と思っています。

Photos by Sarah Kehoe
Text by Tasha Eichenseher
Translated by Joy Yu Natsume
yoga Journal 日本版Vol.38掲載

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