友達のSNSで落ち込む人へ。幸せになるためのエゴとの付き合い方

PIXTA

友達のSNSで落ち込む人へ。幸せになるためのエゴとの付き合い方

NORA ISAACS
NORA ISAACS
2018-01-20

「本当の自分」を見出そう

ニューメキシコ州サンタフェでサンスクリット語とヨガ哲学を指導するニコライ・バックマンによると、サンスクリット語でエゴを表す言葉のひとつ「アハンカーラ」は、「自己を生むもの」や「自我意識」という意味もある。つまり、アハンカーラによって、私たちは自身を他者と区別してとらえることができる。しかし、内面的本質を犠牲にしてまで外面的要素にこだわろうとすると、エゴのバランスが崩れる。「エゴは意識すればするほど助長されます」とバックマンは言う。そうして、5つの煩悩のひとつである「アスミター」が生まれる。
パタンジャリによると、アスミターは『真我ではないもの』や『偽りの自己』を意味する言葉です」。そう語るのは、サンフランシスコ在住のヨガティーチャー、ケイト・ホルコムだ。『ヨーガ・スートラ』の第2章6節によると、偽りの自己があらわれるのは、体と心、そして感覚を「真我」と取り違えたとき、つまり思考や不安、成功や失敗といった経験を、自分の真の姿だと思い込んでしまうときだ。これは人生の紆余曲折に一喜一憂するパターンであると同時に、ヨガの教えによって自己の本質とのつながりを深めることで対処できる問題でもある。

比較レースに参戦しない

まず初めの一歩は、エゴに振り回されそうになる瞬間に気づくことだ。エゴが悪さをするのは、マインドがセルフイメージにしがみつこうとするようなときだ。たとえば、あなたが社会的ステータスや親としての立場だけを自分だと考えていたとしたら、それはあなたを苦しませる類のエゴだ。隣人や友人に対して優越感や劣等感を抱いたり、チヤホヤされることや注意をひくことに執着したりするのも、不健全なエゴだ。批判されてイライラしたり、思い通りにならないと不甲斐なさを感じたりする、その気持ちがエゴなのだ。苦悩を生むエゴの最大の特徴は、つねに他人と比較したがることだ。ご近所さんに負けたくない? それはエゴの常套句で、不幸のレシピでもある。
短期的に見ると、エゴの支配下にあるとき、私たちは自分が達成できたこと、または達成できなかったことで自己評価しようとする。同時に、他人の評価によって自尊心が高くなったり低くなったりする。私たちは皆、同じ本質を共有しているのだと知り、安らぎを見出すかわりに、自分では不十分なのではないかと不安に苛まれ続けることになる。
長期的に見ても、必要以上にエゴと同調することは不幸の種になる。たとえば、自分のことを熟練のヨギだと思っていても、自転車事故に遭って練習ができない状況に陥ったら? 華やかなキャリアや人間関係、また健やかで強い肉体を誇っていて、それらを失うような変化が起こったらどう感じるだろう。
でもそれは、達成感を楽しんではいけないとか、成功を喜ぶべきではないという意味ではない、とホルコムは言う。「ヨガをすることは欲望を手放すことだと思っている人がいますが、パタンジャリは、マインドの障害物を手放すようにといっています。美しい家や、素晴らしいヨガプラクティスを楽しむことはもちろんよいのです。問題なのは、それらと、本当の価値が宿るあなたの本質との区別がつかなくなることなのです」。

Translated by Kanako Izawa
yoga Journal日本版Vol.35掲載

RELATED関連記事

All photosこの記事の写真一覧

エゴに振り回されず幸せになるための方法
facebook

Yoga Journal Onlineをフォロー

Facebookページでいいね!する