友達のSNSで落ち込む人へ。幸せになるためのエゴとの付き合い方

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友達のSNSで落ち込む人へ。幸せになるためのエゴとの付き合い方

NORA ISAACS
NORA ISAACS
2018-01-20

ありのままのエゴを見つめよう

本来エゴとは、自身と他者とを区別する意識のことだ。そして、健康的なエゴは、周りの人々との物理的な境界を明らかにし、自己意識をもたらしてくれる。ところが、エゴのバランスが乱れると、私たちは外見や住まい、キャリアなどの外面的な資質や暮らし向きで自分自身を定義しようとしてしまうのだ。
完全に調和のとれた戦士のポーズⅢで得意な気分になったり、メリルのようにポーズをとれないことで劣等感を抱くのはエゴの仕業だ。また、エゴは、自分のことを完璧なパーティーの主催者だとか、ヨガ界のスーパースターだと誇らしく思わせたり、逆に自分にはその価値がないと落胆させたりする。急上昇するFacebookやInstagram上でのヨガ人気もそうした感情を助長し、他人のフォトジェニックなアームバランスや、ヨガリトリート、ヨガウェアを羨望の眼差しで見つめることになるかもしれない。
ヨガでは何世紀にもわたり、エゴを厄介者扱いしてきた。17世紀に記されたヨガの教本『ゲーランダ・サンヒター』には、「この世に幻影ほどの足かせはなく、ヨガよりもすぐれた力はない。また、知恵に勝る味方はなく、エゴよりも強い敵はいない」と書かれている。また、パタンジャリによって編さんされた『ヨーガ・スートラ』の第2章で、エゴは、5つの煩悩(クレーシャ)の2番目に挙げられ、解説されている。そして、60年代から70年代にかけてヨガがアメリカで流行したときも、エゴは悟りを得るために根絶されるべきだというのが一般的解釈だった。だが、エゴは物質社会で生きるために必要不可欠であり、根絶しようという努力は無駄に終わってしまうのだ。
「エゴという言葉は、ネガティブな意味で用いられることが多いと思います」。そう言うのは、国際的に知られる瞑想指導者のサリー・ケンプトンだ。「ですが、エゴは意識の機能のなかのひとつですので、消滅させることはできません。大切なのは、有害なエゴとそうでないものをきちんと見極めることなのです」。

Translated by Kanako Izawa
yoga Journal日本版Vol.35掲載

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