心配事が尽きないのはなぜ?|心理学的アプローチで悩み知らずのマインドへ

 心配事が尽きないのはなぜ?|心理学的アプローチで悩み知らずのマインドへ
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石上友梨
石上友梨
2019-11-11
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2.意識を外側に広げよう

次は、意識を外側に広げる方法です。

心配事についてあれこれと考えて苦しい状況に悩んでいるかもしれません。この時、意識が自分の内側に向きすぎている状態です。自分の中にある心配事や考えなどに過度に注目しています。

自分の内側ではなく、外側に意識を向けることで、注目のバランスを取ることができます。

やり方

1.自分の五感(視覚、聴覚、嗅覚など)を使います。目玉をキョロキョロと動かし、視界に何が見えるか観察します。その際に気になるものを3つ見つけましょう。

2.首を左右上下に動かし、視野を広げて何が見えるか観察します。気になるものを2つ見つましょう。つぎに耳をすませ、どのような音がするか聴覚に意識を向けます。

3.どのような匂いがするか嗅覚を使って確かめます。何か気づいたことはありますか?それぞれ1つずつ見つけましょう。何も音がせず、何も匂いがしなければ、触覚を頼りにしても良いです。足裏で床の感触を感じたり、手のひらで机の感覚を確かめたりしましょう。風が吹いていれば肌で感じるものもあると思います。

五感を観察する間に「心配事」の方に意識が向いても、気にせず、また五感に意識を戻します。意識が内側から外側に広がることで、心配事へのとらわれが軽減します。

ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。

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