真のリーダーシップとは|先駆者が問題視する「今のヨガ界」に足りない事
メディテーションは、四聖諦(仏教で説く4つの真理)と仏陀の教えに基づいて実践されるけれど、ヨガはアーサナ中心。そこが問題なの。ヨガをやめる人がたくさんいるのは、今やフィットネス王国になってしまったからよ。このままではたくさんのヨガスタジオが撤退していくでしょう。ロックに合わせてポーズからポーズに移って動くだけでは、自分について学びたい人たちのニーズに合わないからよ。
それにメディテーション界では競争が減って、コミュニティになりつつある。6、7年前にスピリット・ロック瞑想センターに初めて参加した時、こんなことがあったわ。誰かが、ほかにも瞑想できるセンターはあるかと質問をしたら、スタッフは惜しみなくほかの施設を教えたの。
これは勉強になったわ。なんて気前がいいんでしょう。自分も同じようにできるかしら、って思った。この姿勢がヨガ界にも必要なのよ。私たちには道徳的なマスターが欠けていると思う。今いるのはマスターのふりをしているアーサナティーチャーばかりだわ。「私はこのクラスを信じている。私がサポートする、ヨガの真髄を伝えるためにここに来る生徒たちを教育する」と言える真のヨギがいないのよ。
私たちに本当に必要なのは、ヨガ会社ではなくヨガスクールなの。今人気があるものをやってはいけないという訳ではないけれど、生徒たちはそれがヨガのすべてではないと知る必要があるわ。スクールには成熟したヨギの監督が必要よ。尊敬を集められて、ヨガスクールの存在意義に対してより大きなビジョンを持っている人。
聞いた話では、メアリー・テイラーは自分の生徒に、あなたがたの生徒はお客さんではないと話したそうよ。お客さんなら、欲しいものを受け取るだけだけど、生徒は、ティーチャーが与えようと準備をしたものを受け取るためにクラスにやって来るの。だからこそティーチャーは正しい質を備えているべきなのよ。
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