がん治療の副作用を緩和?米国注目の「乳がんサバイバーのためのヨガ」

 がん治療の副作用を緩和?米国注目の「乳がんサバイバーのためのヨガ」
YJ US
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8年後、カンパーニャはがんを克服した。彼女は「奇跡のドクターチーム」のおかげで回復できたと医師たちに感謝する一方で、ヨガも治癒に欠かせない要素だったと信じていた。
「ヨガが治療に大きな効果を果たしたのは確かよ。呼吸のおかげで私はいつも自分らしくいられたし、恐怖やパニックを抑えることができた。PET検査の機械の中で1時間もじっと横たわっていると、恐ろしい考えばかりが湧いてくるの。そこで私は呼吸に集中したのよ。あれほど効果を感じたことはなかったわ」

乳がんの症状による恐怖や痛みや不安の中で、前に進むためにヨガを始める女性が増えている。口コミでその効果を聞いた人もいれば、医師から練習をすすめられた人もいる。これらの女性たちと、ヨガの効果を調べている研究者たちは、この古代の教えが癒しや慰めだけでなく、自分は完全であるという感覚を再びもたらすことに気づいている。

「ヨガとがん治療を平行するメリット」医学的見解は

「乳がん治療と並行してヨガを行うと、副作用が軽減されるという研究結果があります」と言うのはティモシー・マッコール医学博士だ。『ヨガジャーナル』誌の医学編集者で、『Yoga as Medicine』(邦題『メディカルヨガ』)と『SavingMy Neck』の著者である。

「医師たちは化学療法を中止したり、がんに効かない程度まで薬の量を減らすことがよくあります。患者たちが副作用に耐えられないからです。ヨガはあらゆる副作用を軽減します」がん患者にとって、活力を取り戻すのは特に大事なことだ。がんと治療による副作用で最も多いのは疲労だからだ。「ヨガは疲労に対して大きな効果を発揮します」とマッコールは説明する。2008年にデューク大学の研究者が発表した研究によると、軽度のポーズと瞑想と呼吸に特化した8週間のヨガプログラムを実施した結果、転移性の重度の乳がんを患う女性たちの疲労や痛みが大幅に軽減されたという。他の研究においても、ヨガが治療に伴う吐き気やうつ症状、不安感を和らげることがわかっている。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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story by Katherine Griffin
asana photos by David Martinez
model by Robin Hall
styling by Lyn Heineken
hair&make-up by Miles Berdache
translation by Sachiko Matsunami
yoga Journal日本版Vol.66掲載



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乳がんサバイバーのためのヨガ
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