人生のTO DOから逃げたくなったら。人生に向き合う力を養うヨガ的アプローチ

 「TO DO」から逃げ出したいあなたに。肩の力を抜いて生きるためのアドバイス
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日本を代表するヨガ指導者ケン・ハラクマさんが、すべてのヨギへ贈る心温まる言葉のギフト。連載形式で、ケン・ハラクマさんの愛や思想を学びます。

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誰もが日々、仕事や家事育児など、やらなくてはいけない事「TO DO」を抱えながら生きています。

嫌なことも楽しいことも大事。人生に向き合う力を養うためのアドバイス
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嫌な事と楽しい事をバランスよく味わえる人は、自分をコントロールできているので問題ありません。しかし、嫌な事に向き合えず、楽しい事ばかりに傾いてしまう人は、バランスが悪く、ストレスを抱えやすい傾向があります。ヨガの練習によって、次の3つの状態に意識を持っていけるようになると、生きる事がもっと楽になるはずです。
 
①五感をシャットアウトして嫌な事に意識が引っ張られないよう受け流し静観する。
②嫌な事にポジティブに向き合い原因を解決する。
③嫌な事をストレスを感じずに受け入れる順応力を持つ。

ポーズや呼吸法の練習を積むことでどの局面で静観するか、向き合うか、受け入れるか3つの状態を臨機応変に使い分わけられる判断力も養うことができます。
では、具体的な練習方法をご紹介しましょう。
 
「静観」できる状態を作るには、パッと呼吸に意識を切り替え外向きの意識を内側に戻す練習をすると周りの出来事が気にならなくなります。嫌な事に向かっていかず、受け流すことも時には必要。テレビで観たくないニュースが流れた時、意識を他の所に向けて聞き流すイメージです。
 
「ポジティブ思考」を磨くには、太陽礼拝のようなアクティブなヨガのポーズと呼吸でエネルギーをチャージし、滞っていた思考を活性化するとアクセルを踏み込みやすくなります。
          
嫌な事を思いながらヨガを行うとエネルギーが負の方向に流れるので要注意。逆に、意識を強くしようと思ってヨガを行えばチャレンジ精神や自信がわいてくるでしょう。
  
「順応力」を高めたい場合は、ゆるやかなポーズで緊張をほぐして。内側に空間が生まれると相手のいい面を探せるくらいオープンな意識の状態を作れます。ヨガの力を借りて自分を制することができれば、周りとのぶつかり合いが減り、義務感に縛られることもなくなります。

ヨガは、人生をより豊かにするためのツールです。何をどのように変えたいのか、目的を持って取り組むと、収穫が増えて充実感がアップするでしょう。

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yoga Journal日本版Vol.43掲載



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