「ヨガは、選ばれた人だけのものではない」ビヨンセのギタリスト、ビビ・マクギルのメッセージ

CHRIS HORNBECKER

「ヨガは、選ばれた人だけのものではない」ビヨンセのギタリスト、ビビ・マクギルのメッセージ

YJ EDITOR
YJ EDITOR
2018-01-09

ヨガは、すべての人に平等に必要なもの

―ヨガはすべての人のためにある、とよく言っていますね。現在のヨガスタジオやヨガティーチャー、メディアなどが発信しているものは、それとは別の思想だと思いますか?
ビビ 西洋諸国では特にそうだと思います。細身で、30〜40代のある程度のお金を稼いでいる人以外の人にヨガを伝えようとしていません。私たちは、そういう人たちだけでなく、癒しを必要とする人のほうを向いていく必要があると思います。実際、すべての人にヨガは必要ですし、どんな人でもヨガをすることができます。民族や体重はもちろん、片足だろうが、目が見えなかろうが、車いすに乗っていようが、関係ないのです。私はすべての人にヨガをしてほしいと思っています。よくこんなことを話します。「マットの上で隣の人のことを気にしないように。ヨガは、あなたの体にバランスをもたらし、自分の内側にある神性に触れるものなのです」
―いつもしっかりとグラウンディングされていますが、これはヨガの鍛錬によるものですか?
ビビ 私はアーティストであり、クリエイティブな蠍座です。だから、とても感情的になりやすいし、いろいろなところにも行く傾向にあります。だから、今私がなし得ていることや、グラウンディングして集中することは、肉体的なことだけではないヨガの練習なしにはありえません。呼吸法や、何を食べるかや鼻洗浄など、すべてのことがヨガの練習です。ヨガの八支則のすべてを、生活に取り入れようと努めています。どんなときでも、呼吸に集中し、瞑想をして静けさを感じることから私の1日が始まります。

目に見えないものへの興味

―ヨガや人生における、次の目標を教えてください。
ビビ ビヨンセとともに演奏し、ツアーをするというすばらしい仕事ができることにとても感謝しています。でもこれがずっと続くわけではないとも思っています。私は今、神聖な音楽のほうに向かっていて、ほぼギターだけ、キルタンアーティストとコラボしたアルバムを作ろうと思っています。この地球に生まれて50年の節目なんです。そして、もっとヨガのレギュラークラスを持ちたいとも思っています。それから、私がプロデュースしたケールチップス「ビビ・ケールチップス」と、L・ジョージデザインとコラボしたジュエリーラインがあるんですが、今年中には、この「ビビ・ケールチップス」のフレーバーが増えて、ポートランドとハワイ以外のいろいろな場所で販売できるようにしたいですね。
―パワーストーンを使ってジュエリーのデザインをしていますが、これもずっと興味があったのですか?
ビビ その通りです。宗教音楽、精油、鉱物……。この地球とのつながりをずっと感じてきました。目には見えないけれど、そこに確かにある。そういうものにはいつも興味を持っていました。
―ツアーをする仲間とそういう話をすることはありますか?
ビビ あります。ツアーメンバーとは約10年の付き合いです。年を経るごとに、私が何を信じ、どんなふうに生きているのかについて話す機会が多くなりました。8年前、セージとスイートグラスを焚いてエンジェルカードを引くブードゥー教の呪術のようなことをしたことがあったのですが、先日のツアーでバンドの女の子たちが「セージを焚く例のやつ、やらない?」「ビビ、どんな水晶がいいの? どんな精油を使うといいの?」と声をかけてきました。ビヨンセやピンク、そのほかのグループと一緒に演奏をしたときは、ヨガに興味を持っているファンとも交流しました。みんなが目を覚まして、ヨガについて学びを深めつつあると感じます。

タトゥーはこれまでの人生の記録

―「ヨガジャーナル」では、ナチュラルビューティについての特集をしたこともありますが、あなたにとって美の定義は何ですか?
ビビ 私たちの周りにはたくさんの美しいものがあります。自然の中、不完全なものの中、どこにでもあります。美というのは、自分の中から始まり、育っていくものだと思います。美しい人というのは、自分自身を精神的、感情的、肉体的に、そしてエネルギーレベルでケアしています。そして、他者を尊敬し調和的に生きています。口に出すこと、誰と一緒に過ごすか、どんな食べ物を体に入れるか、どんなことを考えるかについて意識的だと思います。
―タトゥーはあなたにとって美の表現ですか?
ビビ 最近気がついたのですが、私のタトゥーは、私の人生の記録です。私を通過していった出来事、変化、または強さや静けさが必要だったとき……。上腕にある錦鯉は流れに逆らって泳ぐ鯉です。これは、私が逆境の中で内なる平和が必要だったときのもの。そして女侍は強さが必要だったときのもの。タトゥーは、内側にある美を外に向けて表現する手段です。

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Photos by Chris Hornbecker
Styling by Emily Choi
Hair&make-up by Kelly Peach
Translated by Mami Larch
yoga Journal日本版Vol.39掲載
※このインタビューは2015年に収録されたもの

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