MEDITATION & MIND
安眠を妨げる「心の緊張」…身体のどこに存在するの?【ヨガと睡眠 ♯10】】
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ヨガ的に身体をとらえると~パンチャ・コーシャ(人間五層説)とは
ヨガの思想では、いくつもの身体の捉え方が存在します。その中の一つに、「タイッテリーヤ・ウパニシャッド」に記されているパンチャ・コーシャ(人間五層説)という有名な説があります。ヨガの先生になるための講座を受けたり、詳しい本を読んだことがある方は、身体が五層に覆われている図を目にしたことがあるかも知れません。身体は五層の異なる物質からつくられていると説く、身体の捉え方です。この五つの鞘は異なる大きさの粒子で構成され、重なり合うように存在していると考えられています。肉体を構成する粒子が一番大きく、そのため触ったり目で見ることができる。それに対してあとの4つの身体は、目に見えないくらいの微細な粒子で構成されていると考えられています。
では、5つ(パンチャ/panca)の鞘(コーシャ/kosa)を詳しくみていきましょう。
①アナマヤコーシャ(食物鞘)
アンナ(食べ物)からできている鞘、身体
目に見え、触れることのできる、いわゆる肉体と呼ばれる身体
②プラナマヤコーシャ(生気鞘)
プラーナ(生命エネルギー)からできている身体
③マノマヤコーシャ(意思鞘)
感情と思考からできている身体
④ヴィジュナナマヤコーシャ(理智鞘)
感情や行動の基準を決定する知性からできている身体
⑤アーナンダマヤコーシャ(歓喜鞘)
純粋な意識からできている身体
アーナンダ(歓喜)に満ちた場所
このようにヨガの思想では、プラーナ(生命エネルギー)や心や感情も、目に見えない『身体』として捉えるのです。そして、その5つの身体は、独立しながらも互いに影響し合っています。
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