痩せるだけじゃない!ヨガがもたらす6つの変化

 痩せるだけじゃない!ヨガがもたらす6つの変化
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ヨガをすると健康になれる、キレイになれる。けれど、これら以外にもヨガによってもたらされる変化がある。アメリカのヨガ指導者たちの見解や研究結果などから、ヨガが心身にもたらす変化について紹介する。

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運動? それともカウンセリング? ヨガの意味合い

ヨガは、健康的なエクササイズになる。これは、疑う余地のない事実だ……たとえ、ヨギたちがその意味合いについて、あれこれ議論することはあっても。あるヨギは、健康志向のアプローチは、ヨガの持つスピリチュアルな基盤を壊すと主張し、別のヨギは、ヨガのもたらす奥深いところにある宝物を掘り出すためには、体を使ったプラクティスが必要不可欠だと反論する。正しいのは一体どちらなのだろう?
両者とも正しい、と言うのは、ノースカロライナ州のチャペルヒルでトライアスロンのコーチを務め、『The Athlete's Guide to Yoga (アスリートのためのヨガガイド)』の著者でもあるヨガ指導者、セージ・ラントリーだ。「事実、ヨガの実践者は、スピリチュアルなプラクティスとエクササイズの間にある、中道を進んで行かなくてはいけないものなの」と彼女は言う。「そうでないと、ヨガがもたらすべきものを受け取るチャンスを逃してしまうのよ」。
ニューヨークのOMヨガセンターの設立者であり、自身も健康なヨギであるシンディー・リーも同意見だ。「純粋主義の人は、体を過度に重視するべきではないと言うかもしれない。でも、体を無視するというのもおかしなことなのよ」と彼女は言う。「体の外で悟りを開くことはできないもの」。
健康を目指したエクササイズを、中道を見つけるための第一段階として受け入れるには、その意味合いをもっと大きなくくりでとらえてみるといい、とラントリーは言う。ACSM(アメリカスポーツ医学会)では、健康的なエクササイズは、筋力、柔軟性、心機能、呼吸機能の4つの要素で成り立つものだと考えられている。ところが、そういった厳格な基準だと、繊細な足にサイズの合わない靴をはくように、ヨガのよりどころであるスピリチュアルで哲学的な面との間に摩擦を引き起こしてしまう。「ヨガで言う健康的なエクササイズは、体と心の両方に際限なくかかってくるストレスに対処するプラクティス、ととらえることもできるわ」とラントリーは言う。「結局、健康であるということは、ストレスでパニック状態に陥り、逃げるか闘うか、というモードに入るのではなく、それに上手に対処する能力を持っている、ということなのよ」。
ヨガをすると、こういった事柄すべてに加え、それ以外の多くの効果も生まれてくる。心の静けさを見いだしたり、知能が高まったり、骨が強くなったり、血圧が下がったりすればいいと思わないだろうか? こういった効果についてもっと詳しく見てみよう。

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Text by CATHERINE GUTHRIE
Translated by Yuko Altwasser



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