米・医学博士が提唱する腰痛を防ぐ3つのヨガポーズ

 安全に体をねじり、腰痛を防ぐための方法|ヨガ解剖学
RICK CUMMINGS

ねじった椅子のポーズやねじった三角のポーズなど、体をねじって行うポーズをした際、腰に痛みや違和感を覚えたことはないだろうか? 安全に体をねじるには、腰椎周辺の筋肉を働かせて体幹芯部を安定させることが重要だ。

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ヨガのポーズでは、安全性よりも形を重視しがちである。その最たる例が、ねじりのポーズだ。パリヴルッタウトゥカターサナ(ねじった椅子のポーズ)を行ったときのことを思い出してみよう。安全に体をねじるためにどの筋肉を働かせようかとは考えずに、ねじりを「深める」ことを第一の目標としなかっただろうか。だとすれば、それが腰痛の原因になっている可能性がある。
世の中に腰痛になりやすい人が大勢いるとしても、何の慰めにもならないが、アメリカ人の実に90%に、加齢による退行性の椎間板疾患があるとみられている。これは椎間板から潤いが失われて高さが損なわれた状態である。こうなると、筋肉の凝りと腰痛が引き起こされ、時が経つにつれて悪化する傾向がある。しかし、ねじりのポーズを適切に行えば、腰の調子を良くするのに役立つ。体をねじると腰椎周辺と腹部の芯部の筋肉が活性化されて安定性が高まるほか、その部分への血流と酸素の供給が増大する。また、ねじることにより、椎間板の潤いも改善するとみられていて、退行性の椎間板疾患による変化を和らげるのに役立つ可能性がある。

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Text by RAY LONG
Model by Stephanie Schwartz
Styling by Jessica Jeanne Eaton
Hair&make-up by Beth Walker
Translated by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.53掲載



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腰椎周辺 筋肉
腰痛 パリヴルッタトリコナーサナ (ねじった三角のポーズ)
腰痛 スフィンクスのポーズ
腰痛 パスチモッターナーサナ (西側を強く伸ばすポーズ)