自分にも環境にも優しい「地産地消」を見直そう ♯未来のためにできること

 自分にも環境にも優しい「地産地消」を見直そう ♯未来のためにできること
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湊亜弥子
湊亜弥子
2019-01-30

ナチュラル&ヘルシー志向の方々を中心に広まっている「地産地消」。これは「地域生産、地域消費」の略で、その土地土地で生産された農水産物を、生産された地域で消費することをいいます。この「地産地消」は、新鮮で栄養価の高い食材をいただくことで健康面でメリットを得られるだけでなく、輸送エネルギーを節約してCO2排出を抑えられるので、環境にやさしい心がけにもなります!

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「地産地消」を心がけて買い物できていますか?

日々の暮らしに欠かせない、食材選び。購入するときは値段や質、時期や産地などを基準にしているかと思います。食材はいまや日本全国から、海外もあらゆる国々から輸入され、どんなものでも簡単に手に入るようになりました。それによって料理の楽しさやグルメの幅がぐっと広がった嬉しい時代!
ですがエコの視点から見ると、遠方から運ばれたもの、とくに外国からの輸送食材は大きなエネルギーが消費され、そのぶんCO2の排出も多く伴っています。

日本は食料自給率が40%を割り込み、大量の食材を輸入に頼っている国です。食料の輸送が環境に与える負荷を「重量×輸送距離」で表したものをフードマイレージ」と呼び、この数値が大きいほど多くの燃料を使い、大量の二酸化炭素を排出していることになります。そして日本の輸入食料フードマイレージはといえば、なんと世界第1位! 2位の韓国の約3倍だそうで、国民1人あたりではイギリスの約2倍、ドイツ・フランスの約3~4倍、アメリカの約7倍…。主要先進国と比べて、日本のフードマイレージはとても高く、食料自給率を高めることが求められるなかで、私たちもなるべく心がけたいのが「地産地消」です。

「地産地消」の取り組みでCO2が本当に減るの?

諸外国からの輸入にはそれぞれ輸送船、空輸や陸路での運搬に膨大なエネルギーが消費され、そのぶんCO2も排出。それを地元産の食材にするだけで輸送エネルギー=CO2排出はほぼゼロに。昨今は産地や生産者のこだわりが明記されるようになり、農協や市場、道の駅、地域密着型のマーケットも頻繁に開催。スーパーなどでも地元で採れた「朝採れ野菜」といったコーナーも常設されるところも増えてきました。近隣で採れた食材のほうが新鮮で、防腐剤など添加物の量も少なくて済むはずです。

CO2削減には「地産地消」だけでなく、「旬産旬消」も効果大。今は夏野菜など季節ものの食材でも1年中店頭に並んでいますが、それらはビニールハウス、温室ハウスで栽培され、「地産地消」に沿った地元産の食材でも生産過程で多くの温室効果ガスを排出していることになります。環境負荷だけ縛られて、食材選びを厳しくするだけでは食の楽しみが減ってしまうので、できる範囲でちょっと心がけてもらえたら。

ただ、環境面だけでなく、同じ野菜でも路地物とハウス栽培物では、一般的に路地物のほうが栄養価が高いそう。となると、「その土地でとれる有機栽培された、旬の路地物」をいただくほうが自分にやさしく、同時に環境にもやさしく暮らせます。「身土不ニ」という言葉もありますが、これは「その地に住む生物にはその地が必要なものを与えてくれる」というもの。

近年は外国産のスーパーフードなども大ブームですが、海外のヘルシーライフを真似ても日本人の体質には合わないといった声も多く聞かれます。遠くからはるばる食材を仕入れなくても、日本には日本人に必要な食材や日本ならではの素晴らしい食文化がある…そんな日本の恵みを楽しむ心も、じつは素敵なのかもしれません。

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