「人前に出ると緊張してしまう…」を克服する5つの教え|心に効く“ヨガ哲学の処方箋”

 「人前に出ると緊張してしまう…」を克服する5つの教え|心に効く“ヨガ哲学の処方箋”
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谷戸 康洋
谷戸 康洋
2018-12-24

ヨガジャーナル本誌で『漫画で読むヨガ哲学』を監修している谷戸康洋先生が、悩めるヨギに向けて送る“ヨガ哲学の処方箋”。連載形式で、ヨガ哲学の学びから考える、こころのメンテナンス法を学びます。今回は、「人前に出ると緊張してしまう…」を克服するヨガの教えについて学びます。

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会議でのプレゼンやスピーチ、人前でのお仕事など、人前で話す機会は年々増えてきます。人前で話すことを、考えるだけでも緊張してしまうことはありませんか?

言葉が出てこなかったらどうしよう…
頭が真っ白になったらどうしよう…
みんなが、つまらなそうにしていたらどうしよう…
みんなに、笑われたらどうしよう…

などなど、考えれば考えるほど、手に汗、体はブルブルしてきます。
何か知識を得たら、いきなり緊張せず話せるかといったら、いきなりは無理でしょう。

①聞いてくれる人たちを仲間だと思おう

まず大事なことは、聞いてくれる人たちが、失敗しても応援してくれる「仲間」と思うことです。誰かの話を聞きにいったときに、話し手の人が緊張していたら、笑いますか?馬鹿にしますか?おそらく、心の中で大丈夫だよ!と応援するのではないでしょうか。みんな、敵ではありません。失敗しても応援してくれる仲間だと思ってみましょう。

②完璧主義にならず失敗を楽もう

次に、完璧に話さなければいけないという、「完璧主義」を少し緩めて、肩の力を抜きましょう。失敗してはいけない・完璧に伝えなければいけない、という思いは、緊張を後押しし、聞いている人にも力が入り、リラックスして聞くことができません。

少しくらい、噛んだり、話題がずれても、ライブ感が出て、失敗も特別な楽しさに変わります。絶対ミスしてはいけない!と自分では思ってしまうかもしれませんが、聞く側になって考えてみると、絶対ミスは許せないとは思っていないはずです。

③良くできた自分を褒めよう

そして、できたことを思い出して、「自分を褒める作業」をすること。全部はうまくいかなかったとしても、「ここはうまく伝えられた」、「ここはアドリブで上手に対応できた」、「最後はリラックスできた」と良くできた箇所を探して自分を褒めることも大切です。

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④小さな目標を設定して、少しずつ苦手なことに向き合う

できなかったことを改善して、次回に繋げることも、もちろん大切ですが、できたことを褒めて得意なことを探して伸ばす作業も大事です。そして、「小さな目標」を決めて、ゲーム感覚で達成してみましょう。

⑤「小さな目標を見つけて達成する」を繰り返し継続しよう

最終的なゴールを設定することも大切ですが、最終的なゴールにどうやったら達成できるか、そのために、まずは何から行うか、ゲーム感覚でクリアし、それを継続していくことです。

ヨガの教えでも「アッビャーサ(修習)」継続して学ぶという教えがあります。何事も継続することで、余裕が出て、余裕が出ることで改善点が見つかったり、得意・不得意がわかったり、成長に繋がります。

①みんな仲間だと思う ②完璧主義にならず失敗を楽しむ ③良くできた自分を褒める ④小さな目標をクリアする ⑤繰り返し継続する
この5つを意識して、人前で話すことも楽しく、自分の思いが伝えられるよう実践してみましょう。

教えてくれたのは…
谷戸康洋先生
器械体操でインターハイ、国体に出場した経験を持つ。2006年、whitebirch yoga groupを設立し、2012年に自身のスタジオ「fika」を山梨県にオープン。全国のイベントやワークショップでも指導を行う。ヨガジャーナル日本版連載「漫画で読むヨガ哲学」を監修。

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