ソーシャルメディアと賢く付き合う方法|SNS疲れを解消しよう

 ソーシャルメディアと賢く付き合う方法|SNS疲れを解消しよう
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SNS疲れは体にとって良くない?ヨガの教えにならって、ソーシャルメディアとうまく付き合う方法を紹介!

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人との交流や結び付きのために、今の時代はソーシャルメディアの存在を強く意識せざるを得ない。ソーシャルメディアは、「仲間」に属するという基本的な人間の本能に入り込んでいる。これこそが人気のプラットフォームが生活の中の重要な地位を守り続けている大きな理由だ。ニュースフィードをスクロールする度に、無意識のうちに奥深くにある、原始的な帰属への欲求を満たそうとしているのだ。

でも、そこに落とし穴がある。私たちのソーシャルメディアにおける仲間はかなり拡大していて、今までの仲間よりも広範囲に及ぶ。FacebookやInstagramのようなプラットフォームは、世界中にいる友達や家族と親密な絆を結ぶことを可能にしている。投稿の中で、赤ちゃんの成長、子供の大学進学、カップルの結婚や離婚、そして、その間に起こるすべての出来事を知ることになる。皆が何を食べ、着て、いつヨガ・クラスに行き、何km走るのかについてフォローする。最もありふれた日常から最も特別な出来事まで、他人の生活に親密に関与する。
ソーシャルメディアは「彼らは仲間だ」という安心感を与えてくれるだけでなく、新たな友達作りや、他の仲間やソーシャル・グルーブへのアクセスも手助けしてくれる。個人的には仲間に属することがなかった種類の人たちと交流することで、友達が増え、帰属意識が広がる。それに加えて、友達との交流を超えて、非公開グループに参加し、活動を支援するコミュニティを作り、プロフェッショナルのネットワークを拡大することができる。現在の出来事に簡単にアクセスし、意見を表明することもできる。「いいね」したり、されたりできて、それでも愛される。すべての投稿は仲間と結びつくためであり、すべての「いいね」、コメント、シェア、リツイートは仲間の中での生存本能を強化する。

生存本能を満たすことと、他人からの承認欲求を満たすことの境界線は、ソーシャルメディアと私たちの関係の中では、時として曖昧だ。はっきり言うと、絶え間ないイメージの流れは、比較、嫉妬、悲しみ、恥、そして、自分が誰で、どのように見えるか、ということへの不満までも引き起こす可能性がある。世界に向けて自分たちを完璧な存在として表現して、フィルターやその他の画像補正ツールで飾っていると、投稿にふさわしいイメージを保ち続けるプレッシャーに晒されることになる。

ソーシャルメディアともっと健全な関係を築きたい?

ヨガのプラクティショナーにとって、ソーシャルメディアは、パタンジャリヨガ・スートラにおける第四のニヤマ、スヴァディアーヤをプラクティスするのにぴったりだ。スヴァディアーヤは文字通り「自分自身の意見」や「自己教育」を意味していて、苦痛を和らげ、人生に力を与えるための知恵を得るために、振る舞い、行動、反応、考え、パターン、習慣、感情を観察するプラクティスだ。

ソーシャルメディアの使用に関しては、どのような面が自分の体との関係にポジティブ、ネガティブ、そのどちらにも当てはまらない形での影響を及ぼしているのかという点に注意すること(自己学習をプラクティスすること)で、自分自身に力を与えることができる。ソーシャルメディアとの関係が体のイメージと自尊心にどのような影響を及ぼすのかについての基準を得るために、以下の項目をじっくり考えてみよう。

1.「愛されたい」という基本的な人間の欲望は、ソーシャルメディアの使用にどのような影響を与えていますか?

2.ソーシャルメディアを使用している時の自分自身について、どのように感じますか?

3.ソーシャルメディアで目にする人々とあなた自身について、自分にどのように説明しますか?

最後の質問に対する答えは特に重要。自分との対話は、自尊心、体のイメージ、気分に対する大きな力を持っているためだ。
ヨガの精神において、善悪の判断をすることなく、これらの答えをよく考えることを忘れずに。この簡単な自己学習の練習で明らかになったことを深く考えよう。やる気を失うような考えにぶつかったら、それに注目し、呼吸し、自分自身を思いやる。ソーシャルメディアの使い方に対しての小さな変化を起こすよう努めよう。例えば、ソーシャルメディアへの露出の制限、攻撃的な人々やハッシュタグのフォローの中止、ソーシャルメディアを使っているときに現れる、ネガティブなつぶやきに対して、マントラを繰り返すことや肯定を促すことだ。

ソーシャルメディアとの健全な関係を保つためのプラクティス

体にマインドフルなヨガ・プラクティスで、目と心を育むイメージのバランスを取ろう。これを行い、自己学習をプラクティスすると、あなたの心の呟きと一般的な雰囲気が、こうしたビジュアルとソーシャルメディアを比較する方法に気付く。
ポジティブな感情を呼び覚ます絵画、彫像やその他の芸術品を見る。あなたの目を引く色、質感、その他の細部に注目する。これらの芸術作品について、どのようなユニークな部分が好きなのか?特に芸術作品の見た目が特に良いなら、瞑想として使うことを考えよう。朝一番の一定時間にマントラ、肯定的な考え方、祈りを暗唱する際に、それを見つめよう。
このプラクティスを頻繁に行い、ソーシャルメディアの使用のバランスを取って、ニュースフィードを一気に読んで自分らしさが失われたと感じたら、自分を取り戻すように。また、集中、落ち着き、感謝の感覚をもたらす自然やその他のスクリーンではないものに集中することを選んでも良い。

「自己学習」のプラクティスを頻繁に行って、あなたの人生におけるソーシャルメディアの力付けてくれる面を啓発し、力を奪うソーシャルメディア使用のパターンを認識しよう。結びつきの真の精神の中で使われるとき、ソーシャルメディアは帰属意識への自然な要求を育む素晴らしいツールとなる。それは根本的なことで、人間の集団的な帰属意識に結び付く。かつての部族や村は、今ではオンライン上の同じ考えを持った友達同士に置き換えられていたのだから。
 

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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Text by Jennifer Kreatsoulas and Robert Butera
Translated by Hiroe Humphreys



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