臨床心理士が教える|忙しい師走を乗り切る3つのコツ

 臨床心理士が教える|忙しい師走を乗り切る3つのコツ
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南 舞
南 舞
2018-11-23

日に日に寒くなり、気づけばあと少しで12月。12月は忘年会やクリスマス、年末の準備など何かとイベントが続く季節ですね。街中が華やかなイルミネーションに彩られ、家族や友人とパーティーしたりして、気分はとてもハッピー!…と、なりがちですが、実は12月はストレスが溜まりやすい時期であることもご存知ですか?来る師走を前に覚えておきたい、忙しい季節を乗り切るコツを臨床心理士としても活動する筆者がお伝えします。

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アメリカの心理学者ホームズとレイが提唱した「人生の中の出来事がどれくらいストレスと関連しているのか」という研究によると、なんとクリスマスやお正月のような楽しいイベントもストレスになり得るらしいのです。

イベントや買い物で街に人がいつも以上にあふれたり、断れない忘年会や飲み会への参加、飲み会やパーティーが増えることによる金銭的出費、人との関わりが増えるからこそ起きる対人トラブルなど。
また、「クリスマスや年末のイベントなどを楽しむべきもの」というような社会的な価値観もあったりして、精神的に負担を感じやすい人もいることでしょう。

ハッピーなイベントが続きやすい時期だからこそ、身も心も浮き足立ちがち。そんな時期だからこそ、安定した心と身体のバランスを意識してみませんか?

1.家で過ごす時間を作る

イベントや飲み会など外出するのは楽しいことですが、お誘いが多い時期だからこそあえて家で過ごす日を作ることをオススメします。
外に出ることが多くなると周囲に合わせないといけない機会が多くなるため、自分の体の状態に無意識に気づかないようにしたり、気持ちの落ち着かなさがずっと続いたりと、自分自身を知らず知らずのうちに追い詰めてしまうことも。
時には一人になって自分の体や心から発せられるサインを読み取る時間を作りましょう。何も考えない、しない時間も時には良いものです。

2.質のよい食事と睡眠をとる

当たり前のようで、意外と意識できなくなるのが食事と睡眠。食事の内容が偏ってしまったり、いつもよりたくさんお酒を飲んでしまうことで、睡眠の質が下がって寝不足が起きがち。特に睡眠不足は、ストレスを増幅してしまう要因のひとつです。睡眠不足になると、脳の扁兆体(へんとうたい)という場所が活性化しやすくなり、不安やあせり、恐怖の感情を生み出しやすくなります。
いつも以上に質のよい睡眠を心がけましょう。冷えも眠りの浅さにつながるので、入浴したり着るもので調整したりと冷えにならないようにするのもオススメ。

3.ストレス発散方法を見つけておく

運動やマッサージ、読書など何でも良いので、自分なりのストレス発散法を見つけておくこともひとつ。特にオススメはヨガ。心も体もふわふわしやすいこの時期にはもってこいです。呼吸法を行うことによって自分の内側と向き合う時間を作ったり、ヨガのポーズをとることで、グラウンディング(=しっかり地に足がついた状態)を習慣化させてくれる効果もあります。

楽しいことが多い反面、心も体もそわそわしたり、浮き足立ちやすい季節。いつでも自分を忘れずに、地に足をつけて過ごすことが大切かもしれませんね。

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