米国発の快眠ヨガ!不眠症のためのリストラティブヨガとは何か?

 不眠症 リストラティブヨガ
SARAH KEHOE

人気ヨガインストラクター夫妻、コリーン・セッドマン・イーとロドニー・イーのドリーム・チームが考え出した不眠症状を和らげるメソッド「リストラティブヨガ」。ボルスターベルトブランケットなどのプロップス(道具)を使い、その上に横たわることで体に負荷をかけず、リラクゼーションへと誘うリストラティブヨガを中心に、瞑想、エッセンシャルオイル、レイキ(エネルギーバランスを整える手法)のコンビネーションが、不安と不眠の症状を和らげ、あなたに最高の眠りをもたらしてくれるはずだ。

広告

 15年ほど前、著名なヨガ指導者、コリーン・セッドマン・イーは、不眠に悩んでいた。夜中に目が覚めると、その後で眠れなくなり、それは、心も体も消耗させるものだった。これは彼女だけではない。アメリカ国立衛生研究所によると、少なくとも4千万人以上のアメリカ人が不眠症や睡眠リズム障害(普通の就寝時間に眠ることのできない症状)のような睡眠障害に苦しんでいる。さらに、アメリカの成人およそ8千4百万人の睡眠時間が7時間以下なのだという。それで十分だと感じられるかもしれないが、アメリカ疾病予防管理センターによると、睡眠が7時間以下である場合、その長さに関わりなく、高血圧、脳卒中、肥満、糖尿病、寿命に影響するその他の症状のリスクがほとんどの人で高まるのだという。

「仕事をこなすために、睡眠を犠牲にしている人が多いの」とワシントン大学看護学部で睡眠研究を行う名誉教授、キャロル・ランディス博士は説明する。25年以上にわたる睡眠研究において、彼女は人々の間に寝なくても何とかなるという考えがあることに気づいた。「こういった考え方は、不十分な睡眠が健康にもたらす影響への理解不足からきているのよ」彼女は言う。ワシントンDCを拠点とする睡眠財団によると、ストレスや運動不足、そして就寝前にコンピューターに向かうことも、目がさえてしまう原因なのだという。

「睡眠」へ楽に入るためのプラクティスとは?

セッドマンは、睡眠へと楽に入るためのプラクティスを考え出した。彼女の日々のルーチンでカギとなるのは、とりわけ立位のポーズのような、強いアーサナシークエンスは日中に行い、そのエネルギーを夜まで残さないようにすることと、就寝前にリストラティブのポーズ行い、心と筋肉のリラックスを促すことだ。

 科学者たちは、筋肉をリラックスさせるプラクティスや瞑想が不眠症の治療となることにずっと前から気づいている、とアイアンガーヨガの認定指導者であり、スタンフォード大で教育を受けた睡眠研究者、ロジャー・コール博士は言う。彼はまた、「その両方を取り入れているリストラティブヨガは眠りを助けるものなんだ」とも話す。コールによると、リストラティブヨガがもたらす深い身体的リラクゼーションと眠りに入るプロセスはほぼ同じ状態で、心拍数が下がり、呼吸が静まり、筋肉がゆるみ、脳波がゆっくりになるのだそうだ。 

 セッドマン・イーとロドニー・イーが考案し、2007年にファッション・デザイナーであるダナ・キャランとともに始めたUrban Zen Integrative Therapy(UZIT)を行ってみよう。UZITのシステムでは、ベッドの中で行う動き、リストラティブヨガのポーズ、呼吸に意識を向けるエクササイズ、瞑想、エッセンシャルオイル、レイキ(エネルギーバランスを整える手法)の相乗効果を利用して、不眠症、痛み、不安感、吐き気、便秘、疲労といった症状を和らげる。ぐっすり眠るため、紹介するシークエンスをぜひやってみてほしい。そして、明日の朝に会おう!

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告

Sequence by Colleen Saidman Yee Rodney Yee
Story by Tasha Eichenseher
Styling byAlyssa Shapiro
Hair&Make-up by Kally Sitaras
Translated by Yuko Altwasser
yoga Journal日本版Vol.50掲載



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

不眠症 リストラティブヨガ 呼吸
サーランババーラーサナ 不眠症 リストラティブヨガ
不眠症 リストラティブヨガ 
不眠症 リストラティブヨガ コストラクティブレスト
サーランバスプタバッダコーナーサナ 不眠症 リストラティブヨガ