ネガティブな感情と上手に付き合うのに大切な3つのバランス

 ネガティブな感情と上手に付き合うのに大切な3つのバランス
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伊藤香奈
伊藤香奈
2018-10-24

誰でも、イライラする気持ちや不安になる気持ちを持ち続けていたくはないもの。でも「早く解決したい」「この感情を手放したい」と思っても、難しい。どうしたら早くこの感情とサヨナラできるのでしょうか?そこには、受け入れることと受け流すこと、そして向き合うことの3つのバランスが大切なようです。

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ネガティブな感情と同居することを許す

イライラや不安などネガティブな感情は、突如として心の中に現れます。土足で自分の家にずかずかと入り込んで来ては、部屋を荒らしたり、自分の陣地を作って居座ったり、静かにしてほしい時に騒いでいたりと、とっても迷惑なルームメイトのようなものです。ただ、そのルームメイトは迷惑な客かもしれませんが、あなたの人生にとって不必要な客ではないのです。「人生の中の困難は、自分が乗り越えられるものしか訪れない」と言ったり「人生で何一つ不要なものはない」と例えられるように、その「迷惑な客」という感情と上手にお付き合いすることで、次なるビッグな来客を迎えられるかもしれない。ここは、成長のためのステップと捉えてみませんか?
そのひとつめのステップは、ネガティブな感情という同居人をすぐに追い出さず、自分の中にいることを許すこと。その「同居人」と、少しの間会話をしてみましょう。

「同居人」を干渉しすぎない

「そうか!会話をすればいいのか!」そう思っても、ネガティブな感情と向き合うのはエネルギーもいりますし、向き合いすぎるのも良いとは言えません。ひとつひとつに向き合いすぎても疲れてしまいます。同居人は、干渉しすぎずが一番。自分の中にいることは認めても、相手を心配しすぎる必要はないのです。イライラしてる自分がいるなと気づいたとしても、時には受け流して「楽しいフリ」「怒ってないフリ」をしてみましょう。そうすると、かまってちゃんなネガティブ感情も、大人しくなるかもしれません。

同居人と上手に向き合うには?

両親やパートナー、どんな相手でも、向き合うにはタイミングが大切です。大切な話がしたいという時、忙しい中で話しかけても、相手にしてもらえなかったり、良い話し合いができないですよね。自分の中にあるネガティブな感情と向き合う時も、自分に余裕をもって臨みましょう。例えば、場所でいえば週末に自宅近くの落ち着けるカフェや、海や山などの自然の中もいいでしょう。ヨガや瞑想で気持ちを落ち着かせた後も、とても良いタイミングです。感情との向き合い方で一番簡単なのは、書き出すこと。「この時に○○と思ってイライラした」や、「○○と言われたことが悲しくて今も忘れられない」など、ネガティブな感情が生まれたシーンや、起きた事象を書き出します。そして次に、「何でそう思ったの?」と問いかけてみたり、「本当はどうしたかったの?」といった質問を投げかけ、客観的に自分をカウンセリングしていきます。原因を追求しすぎたり、次はこうしよう!と対策を練ることは後回しにして、とことん「なんで?どうして?それでどうだった?」と、その感情が湧いたことを掘り下げていくと良いでしょう。

答えを求めすぎない

感情と向き合うには、受け入れること、受け流すこと、向き合うことのバランスが大切です。そして何より気をつけたいことは、「じゃぁどうすればいい?」と、正しい答えを探そうとしないこと。ネガティブという同居人は、追い出そうとしなくとも、その時が来たら気づかぬうちに出て行ってしまうものです。そして、同居人の扱いに慣れてくると、出て行くのが早くなったり、同居する機会が少なくなってくるでしょう。感情と上手に付き合うのは、とても時間がかかります。だからこそ、人生80年ある意味があるのかもしれません。あせらずにじっくり、取り組んでみてくださいね。

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