「食べてはいけない、さもないと…」アメリカにおける加工食品をめぐる論争

AARON COLUSSI

「食べてはいけない、さもないと…」アメリカにおける加工食品をめぐる論争

SALLY WADYKA
SALLY WADYKA
2017-11-28

1.遺伝子組み換え商品

遺伝子組換え作物(GM)あるいは、遺伝子工学(GE)食品は、科学者による遺伝子操作か、ある特性を生み出すために遺伝子を加えたものだ。現在アメリカ合衆国内で売られているGE食品は、大豆、とうもろこし、キャノーラ、綿、アルファルファ、ビーツ、パパイヤと一部のズッキーニだけだ。しかし、多くの加工食品に大豆やとうもろこしが使われており、アメリカの加工食品の60~70%が遺伝子工学による材料を含有すると見積もられている。さらに、最近では茶色に変色しないよう遺伝子が組み換えられたりんごや、高温で調理されたときに発がん性物質を微量に生成するじゃがいもが問題なしとされており、今後GM消費量は増加するとみられる。
GM作物反対派は、遺伝子操作による食物の安全性が十分に証明されていないと主張している。なぜなら、人体にどんな影響が出るかの長期の研究がなされていないからだ。また、遺伝子組換え作物に広く使われている除草剤ラウンドアップは、発がん性があり健康リスクが高いとされる。
GMOが人間の健康に有害であるとするのは大げさであると言う人もいる。「科学的な証拠が、現在のGE食品は食べても安全だと示している」と言うのは、グレゴリー・ジャッフェ。ワシントンD・Cにある公益科学センターでバイオテクノロジープロジェクトのディレクターを務めている。しかし、同時に、監査機関のシステムが、少しも理想的ではないと考えている。GE食品を作る会社は、FDAが提案するテストをし、結果を分析する。それはいい。しかし、利害対立を防ぐためには「FDAはそのデータの危険度を個別に査定しなければならない」とジャッフェは言う。新しい、より複雑なGE食品が開発されており、ジャッフェが提案する抑制と均衡はさらに重要になるだろう。

【まとめ】

ジャッフェのような専門家は、GMO食品を食べることに特定の健康リスクはないと主張する。しかし、研究は進行中でもある。ラウンドアップのような発がん性物質の摂取を制限することは可能であり、GE食品を避けることによって、農薬耐性の高い雑草の出現などの環境問題を防ぐこともできる。しかし、実は行うよりも言うは易し。遺伝子組換え食品を用いた製品にそれを示すラベルを添付することを政府は現在義務づけていないのだ。現時点においてGMO食品の摂取を避けるには、「Non-GMO Project Verified」や「U. S. Department of riculture(USDA) Organic」のシールが貼られているものか、100%オーガニックと表示されているものを購入することだ。GMO成分の使用は「USDA Organic」の製品では禁止されているのだ。

Photos by Aaron Colussi
Translated by Mami Larch
yoga Journal日本版Vol.44掲載

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