国際ヨガデー制定から3年|片岡鶴太郎の師匠が語る「ヨガで日本は変わるのか?」

Shoko Matsuhashi

国際ヨガデー制定から3年|片岡鶴太郎の師匠が語る「ヨガで日本は変わるのか?」

――先生がヨーガを教えるようになって40年経ちましたが、日本のヨーガの現状をどうみられますか?

トウドウ先生:ヨガフェスタを始めとする一般の方でも気軽に楽しめるヨーガと、古くからの形を受け継ぐヨーガの二極に分かれる印象はあります。私はヨーガ・ブームもよいと思っています。たくさんの人がヨーガの存在を知り、門戸が広がり、誰もが経験できるチャンスが増えるからです。ヨーガの良さは、体験して初めてわかります。でも、入口が狭いと、スタジオに入る勇気もいるし、始めにくい。今のヨーガは明るいイメージがあり、家族の理解も得られやすい。質の問題は出てきますが、安心して始められる環境になったことは、非常によいと思います。もちろん、一過性のブームで終わるのではなく、広がり続けていってほしいですね。

――ヨーガ人口は増えましたが、まだまだ、ヨーガの瞑想を実践される方は少ないと思います。

トウドウ先生:そうですね。ただ私は瞑想を加えたヨーガを実践しないと、精神的な大きな変化までは、なかなか感じられないのではと考えます。朝、瞑想を行うと、シャワーと浴びたときのようなスッキリ感を味わえます。逆にやらない日は、汗だくで目覚めた夏の朝のよう。汗にぬれた服が体にまとわりつくような、重だるい気持ち悪さが残ります。私にとっては、もう何十年も続く習慣なので、瞑想は生活の一部。歯を磨く、仕事をする、テレビを観る、入浴する、睡眠をとるのと同様です。皆さんもそうなっていただけたらいいなと感じます。

――具体的には、どのように行うといいでしょう。

トウドウ先生:まず、「毎日、ヨーガをする」と決めてください。少なくとも最初の2週間は言い訳をしないで続ける。これがいちばん大切です。できれば朝夕2回。難しかったら朝の起き抜けだけでもかまいません。20分でも30分でもよいのでアーサナを行ったら、最後に目を閉じて座り、20分間の瞑想を行いましょう。(片岡)鶴太郎さんのように、4時間もできなくても大丈夫ですよ(笑)。あとはあまり頭でっかちにならず、1カ月、3カ月、半年、1年と毎日、継続することです。

ヴェーダプラカーシャトウドウ
ヴェーダプラカーシャ・トウドウ先生(Photo by Shoko Matsuhashi)

――毎日、が大事なポイントなのでしょうか。

トウドウ先生:ヨーガの基本は「アビャーサ(継続実践)」と「ヴァイラーギャ(無執着)」、そしてもう一つ、「サムヴェーガ(熱意)」です。何物にも囚われず、熱意をもって継続的に実践する。石の上にも3年という言葉がありますが、ハタヨガラージャヨガを組み合わせたプログラムを、毎日欠かさず、1年ぐらいは続けてください。すると、体だけでなく、心の変化にも気づけます。週に数回では、ヨーガの本質に気づけない(たどり着けない)と思います。

――ヨーガ哲学も同時に学ぶほうがより理解が深まりますか?

トウドウ先生:私の生徒さんも、チャンティングやヨーガ哲学をしっかり学びたいという生徒さんが大勢います。教える立場の方も多く、「ポーズがよい理由が何となくしかわからない」「何故ヨーガがいいのか、本質を理解できない」という動機で訪れる方も目立ちます。

先ほど、頭でっかちにならずに、とお伝えしましたが、インドの哲学の論理を直接体験するための実践がヨーガです。論理や哲学がわからなくても、まずは実践することが大切。瞑想を深めていくうちに、自然とヨーガを深く学びたくなります。

そこで、次は頭に栄養を与えるように、哲学を学ぶ。すると、今まで実践していることが論理的に説明できるようになります。その時がくるまで、まずは実践です。もちろん並行して哲学を学ぶこともいいと思います。

Photo by Shoko Matsuhashi
Text by Kyoko Nagashima(Lush!)

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