【お悩み相談】「足先の冷えを何とかしたい…」#毒出し保健室

 【お悩み相談】「足先の冷えを何とかしたい…」#毒出し保健室
Photo by Erik Mclean on Unsplash

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

広告

今回「毒出し保健室」に来てくれたのは、「冬は室内でも電熱スリッパを履いていますし、寝ている間もモコモコの靴下が手放せないんです…」と話すS子さん(34歳 在宅ワーク)。かなりの冷えにお悩みな上、わたし自身も冷えにはかなり悩んだ経験の持ち主(現在は南国在住のため、昔ほどではない)なので、少し厳し目にアドバイスしていきたいと思います。

【今回のお悩み】「秋冬の足先の冷えを何とかしたい…」

桑子:こんにちは!今日はどんなお悩みでいらっしゃいましたか?

S子さん:すごく冷え性で…秋冬は、特に足先の冷えが辛いんです。

桑子:なるほど、わたしももともと冷えやすい体質なのでお気持ちよく分かります。冷えの原因となっているものを突き止めて、改善していきましょう。まずは食生活について教えていただけますか?どんなものを食べることが多いですか?

S子さん:朝はぱぱっと食べれるジャムをぬった食パンと、ヨーグルトにフルーツをいれて食べます。昼は…すごい簡単なものが多いですね。前の日の残り物とかの時もあるし、あとおにぎりを作ったり。夜は秋冬はなるべく温まるものを食べるようにしています、お鍋とかは作るのも簡単だし野菜もたくさんとれるのでよく食べます。

桑子:飲み物はどんなものを飲みますか?

S子さん: 朝は必ずコーヒーを飲みます。寝起きがスッキリしないので、シャキッとするためにも。あとは日中の水分補給は市販のフレーバーウォーターを飲みます。お水だけだと苦手なので…

桑子:生活パターンについても教えてください。

S子さん:朝は7時半に起きます。朝食が終わったら一通り家事をして、暖かい時期は、運動がてら遠回りして歩いて買い物に行っていたんですが、寒い時期は車で買い物に行ってます。午後は、仕事をします。夫が帰宅するまでに、夜ご飯を準備して食べて、片付けたらシャワーを浴びて全身寒いので布団に包まりながら髪を乾かしたりしてます。本格的な冬になると、室内でも電熱スリッパを履いていますし、寝ている間もモコモコの靴下が手放せないんですよ。大体1時とかに寝ますが、バラバラですね。映画とか見たりしてもっと遅くなることも結構あります。

桑子:お風呂には浸かりますか?

S子さん:浸からないですね。

桑子:運動する時はありますか?

S子さん:いや〜全然しないです。

桑子:ちなみに、秋冬以外の暖かい時期に、体の冷えなどを感じるということはありましたか?

S子さん:夏とか冷房で冷えたりはよくありました。外ではないかな。けど、プールとか海とか行って、人よりも先に寒くて出ることはよくありました痩せ型で脂肪も少ないからかな…

アーユルヴェーダアドバイザーからのアドバイス

原因: 小さな冷やす習慣の積み重ねと体質によるもの

一般的に冷え症の原因として考えられることは、生活習慣の乱れによる血行不良。これにより体内の血液循環が悪化して、末端の毛細血管まで新鮮な血液が運ばれづらくなり冷えが起こってくると考えられています。一方で、アーユルヴェーダでは冷え性は、生活習慣や食生活の乱れが原因で冷えてしまっていると考えます。また、もともとの性質として冷えやすいという人もいます。お話を伺ったところ、S子さんも、絶対とは言い切れませんがもともと冷えやすい体質の可能性はあります。けれど、自分の性質をしっかり理解して充分なケアしていけば、バランスをとることもできるので頑張りましょう!

一般的に冷やす習慣といのは、以下のようなものがあります。

・冷やす飲食物をとる/ 消化に負担のかかる飲食物をとる

・不規則な生活

・デジタルデバイスの多用

・シャワーだけで済ませる

改善方法: 冷やす習慣を温め習慣へシフト

アーユルヴェーダでは、「似たものが似たものを引き寄せ、相反するものがバランスをとる」という理論のもとセルフケアをおすすめします。つまり、冷えの場合は、温める習慣を意識的に足すことで、冷えを軽減していくことができます。

今回、S子さんにお話しを伺った中で、気になった冷やす習慣は以下のものです。可能な限りでいいので、できることからぜひ温め習慣にシフトしてみて下さい。

・朝食には、ジャムをぬった食パンとヨーグルトにフルーツを食べる

朝食は雑炊やおじやがベスト。温める性質のあるごま油を+すると更に◎。

またフルーツは消化スピードが早いので他のものと一緒に食べてしまうと他の食べ物の消化スピードに合わせてしまい、どちらもうまく消化されずに毒になってしまいます。フルーツを朝食にとりたい場合は、単体でとるのがおすすめ。また、フレッシュのままだと体を冷やすことが多いので、ギーなどで焼いて温め要素をプラスして食べて下さい。

・コーヒー

コーヒーは体を冷やす上に、脱水効果もあるので乾燥性もプラスされてしまいます。コーヒーを飲むのであれば、ギーをプラスしたり、質の良いホットミルクをプラスすることで、少し軽減されます。

・市販のフレーバーウォーター

市販フレーバーウォーター、美味しいですよね。けれど、市販のフレーバーウォーターは美味しくするために結構な量のお砂糖がプラスされているようです。そして、お砂糖もまた体の冷えにつながるので、要注意。普通のお水が苦手であれば、自分でフレーバーウォーターを作るのを検討してみて下さい。レモン水にジンジャーをスライスしたものを入れたりするのがおすすめです。できれば、温かいものがベスト。

・お風呂には浸からない

お風呂にはぜひ使って頂いたきたいです。あるいは、足湯だけでも◎。

・起床時間と就寝時間が遅い

不規則な生活もまた体の冷えにつながると考えられています。就寝時間は毒出しのためには22時が理想とアーユルヴェーダでは言われているのですが、オトナになるとなかなかそうとはいきませんかね。なるべく22時に近い時間に寝るように心がけて下さい。また、朝ももう少し早く起きることができたら◎。冬の朝は、お布団から出るのが辛いかもしれませんが、1日のはじまりから体を温めるために、太陽礼拝の練習を取り入れて下さい。名前からも分かる通り、体の内側から熱を発生させることができるのでおすすめです。

小さなことですが日々の積み重ねで体はできているので、繰り返せば繰り返すほど体は冷えやすくなっていきます。まだ寒さが本格的になる前の今から、ぜひ少しずつ温め習慣をとりいれていって下さいね。

広告

AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



RELATED関連記事