【女性だけじゃない?】男性の腰痛の原因も「骨盤のゆがみ」だった!?腰痛悪化を防ぐ骨盤調整法

 【女性だけじゃない?】男性の腰痛の原因も「骨盤のゆがみ」だった!?腰痛悪化を防ぐ骨盤調整法
Photo by Masako Janeway
Masako Janeway
Masako Janeway
2022-10-30

腰や骨盤まわりの不調がなかなか治らない。そんなとき「私の骨盤は歪んでるのかしら?」と不安に思う人もいると思います。今回は「そもそも骨盤が歪むというとはどういうことか」の説明と、男女ともにおすすめの骨盤調整のポーズをご紹介します。

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骨盤がゆがむとはどういうこと?

ゆがむというより「傾いている」場合が多い

「骨盤矯正」という言葉をよく耳にするようになり、「私も骨盤ゆがんでいる?」と思う人も多いと思います。では、そもそも骨盤が「ゆがむ」とはどういうことでしょう? 実は骨盤は頑丈な靭帯でそれぞれのピースが繋がっているので、くねくねとゆがむことありません。むしろ骨盤全体が傾いているという言い方が正しいかもしれません。ただし、場合によっては骨盤の真ん中にある仙腸関節を境に右部分と左部分がそれぞれ違う角度に引っ張られているケースがあります。その場合は、「ゆがんでいる」という言葉が当てはまるかもしれません。

傾いてしまった骨盤イメージ
イラストAC

妊娠や月経時に骨盤がゆがみやすい

骨盤周りの靭帯のイメージイラスト
イラストAC

妊娠時期は赤ちゃんのために骨盤内に通常よりスペースを作る必要があります。そこで「リラキシン」というホルモンが分泌され、仙腸関節や恥骨結合といった普段は頑丈な靭帯を緩ませていきますまた月経時にも「リラキシン」が多少分泌されます。このような骨盤が不安定な時期にアンバランスな負荷がかかると骨盤がゆがんでしまう可能性があるので気をつけたいですね。

ホルモンに関係なく仙腸関節の不具合で「骨盤がゆがむ」ことも

仙腸関節のイメージイラスト
イラストAC

仙腸関節に不具合が起こると、男性も骨盤がゆがむ可能性があります。

○長年の偏ったカラダの使い方
(ゴルフやテニスのスウィングのように同じ方向へ負荷がかかる繰り返しの動作や、同じ脚や腕を組む癖など)
○長時間の座り仕事
(骨盤後傾ポジションでの日常的な長時間の車の運転や、デスクワークなど)
○猫背姿勢
○ぎっくり腰や尻もちなどのアクシデントの影響
など。

「骨盤のゆがみ」は不快感や負のスパイラルを招く!

腰や骨盤の不快感がなかなか治まらない場合は、もしかしたら負のスパイラルにはまっているかもしれません。

①骨盤(腰椎や仙腸関節含む)に負担がかかる
      ↓
②その部分の組織の血流が悪くなる。
      ↓
③組織内のうっ血やむくみが起こる。
      ↓
老廃物が蓄積する。
      ↓
⑤蓄積した老廃物が血管や神経を圧迫し不快感や痛みが出る。
      ↓
⑥血管圧迫が進むと、さらに悪化した②の状態になる。

骨盤調整のための「キャット&カウポーズ」

紹介するポーズは他にも日頃からできるだけ骨盤まわりを冷やさないようにしたり、できるだけ左右バランスよくカラダを使うようにしましょう。また、痛みや不快感がなかなか改善しない場合は医療機関を受診することをおすすめします。※今回紹介するポーズは、スタンダードなキャット&カウとは呼吸が反対なので注意してください。

プレエクササイズ

①左膝を床に突き、右膝を立てます。その際、両膝が90°になるようにして、大きく腕を前後に振って骨盤からしっかり回旋させます。この時、前膝は動かさないように。30回ほど腕を振りましょう。

両膝が90°になるように右膝を立て、元気にウォーキングをするような感じで、大きく腕を前後に振りながら骨盤からしっかり回旋させます。この時、前膝は動かさないようにします。
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腕を大きく振っている写真
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②左膝を前にして①と同様に30回腕を前後に振ります。

「キャット&カウ」ポーズ

③両手が両肩の下になるように手をつき、両膝は股関節の下になるようにして四つん這いになります。足指は立て、かかとが内側や外側に向かないようにキープします。

まずは両手が両肩の下、両膝が股関節の下になるようにして四つん這いになります。この時に足指を立て、かかとが内側や外側に向かないように意識をします。
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②骨盤から上半身をひねり、左へ約 20°回転します。

骨盤から上半身を左へ約20°移動させます。
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③ゆっくり鼻から息を吸いながら、骨盤と背中を丸めおへそを見ます。腰や背中にスペースを作るようなイメージで行いましょう。

ゆっくり大きく鼻から息を吸いながら、骨盤と背中を丸めながらおへそを見るようにします。
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④ゆっくり鼻から息を吐きながら、首を長く伸ばし目線を斜め上へ向けて骨盤と背骨を気持ちいい範囲で反らせます。この時、腹部が長く伸び薄くなるようなイメージで行いましょう。③と④を5回繰り返します。

鼻から息を吐きながら、首を長く保ちながら目線を斜め上へ向け、骨盤と背骨を気持ち良い所まで反らせます。この時、息を吐きながら腹部が長く、薄くしていくようにイメージしましょう。
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⑤右側も体を20°ひねり、同様に繰り返し行います。

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AUTHOR

Masako Janeway

Masako Janeway

ハワイ島在住のヨガ講師 / パーソナルトレーナー / 空手家。2017年に東京からハワイ島へ移住し、ハワイの文化を学びながら人と地球にやさしい暮らしを実践中。大自然溢れるハワイ島からオンラインを通じてヨガ、瞑想、ボディコンディショニングなどのセッションを世界中の方へ提供中。フィットネスとヨガ通算指導歴は30年以上。



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まずは両手が両肩の下、両膝が股関節の下になるようにして四つん這いになります。この時に足指を立て、かかとが内側や外側に向かないように意識をします。
骨盤から上半身を左へ約20°移動させます。
ゆっくり大きく鼻から息を吸いながら、骨盤と背中を丸めながらおへそを見るようにします。
鼻から息を吐きながら、首を長く保ちながら目線を斜め上へ向け、骨盤と背骨を気持ち良い所まで反らせます。この時、息を吐きながら腹部が長く、薄くしていくようにイメージしましょう。