秋を健やかに過ごすために控えた方がいい【味】とは?味覚の秋におすすめしたい食材

 秋を健やかに過ごすために控えた方がいい【味】とは?味覚の秋におすすめしたい食材
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HIKARU
HIKARU
2022-10-01

ヨガ講師でアーユルヴェーダカウンセラーとしても活動するHIKARU先生に、アーユルヴェーダの知恵を借りて、日々を心地よく過ごすヒントを教えていただきます。

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日中気温が高くなる日もまだまだありますが、朝晩の空気は確実に秋の香りが漂っていますね。 “太陽が力を奪う季節“とアーユルヴェーダの古典では表現されている夏は、夏バテの原因でもある消化力が一年で一番低下する季節。夏から秋に向けて食欲や体力も徐々に戻ってきますが、味覚の秋を楽しむためには、引き続き消化力のケアはしたいものです。また秋は、夏に蓄積したピッタ(火のエネルギー)が悪化しやすい季節なので、ピッタを意識したおすすめの食材を紹介します。

辛味、酸味、塩味はほどほどに

この時期、ピッタを増やす辛味、酸味、塩味は、ほどほどにしたいものです。これらの味は特に食材の味を引き立たせ、食べやすくする調味料として利用することが多いかと思われます。ピリ辛程度は良いですが、激辛はピッタを上げるだけでなく、消化機能にもダメージを与えます。

辛味の中では生姜がおすすめです。今食べている食事の消化の促進を助け、もともとの消化力のアップも期待できます。また消化した後には、甘味に変わるというおもしろい食材です。

塩味の中では、岩塩がおすすめです。塩味の取りすぎは、精力の減退なども引き起こす可能性がある中、逆に岩塩は精力増進の効果をもたらし、ピッタを乱す悪さをしない特殊な作用をする食材です。塩は最も使用頻度が高い調味料ですから、自宅でのお料理に岩塩を使うようにすると、気軽にピッタ対策が始められますね。特に軟便傾向の方、皮膚に問題がある方はこれらのピッタを上げやすい味の取り過ぎに気をつけましょう。

そしてもう一つの食材は、ギーです。アーユルヴェーダでは、生姜や岩塩と同様、毎日食することを推奨していますし、最も優れた食用の油と考えられています。牛乳から油分を取り出したものですが、無塩バターを加熱して簡易的に作ることが出来ます。(詳しい作り方は著書『はじめてのアーユルヴェーダ』を参照してください)

この加熱調理をすることによってバターとは成分が異なり、ピッタを緩和させ、消化力、精力、記憶力をアップし、若さを保つ効果も期待できます。ギーはバターよりも香ばしく、炒め物に使ったり、スープに加えたりするととても美味しいです。またアーユルヴェーダの発祥の地であるインドでは、神聖な物として様々な儀式でも使われる吉兆アイテムです。より良い1日のスタートとして、朝食のトーストにたっぷりギーを塗って幸運を呼び込むというのも楽しくなりますね!

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HIKARU

HIKARU

アンダーザライト ヨガスクール リードトレーナー、全米ヨガアライアンスE-RYT500、YACEP認定講師、シヴァナンダヨガ正式指導者。アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント(日本アーユルヴェーダスクール認定)、Ayurvedic Medicine Practitioner(米国補完医療大学発行)など各資格を取得。AyuSya(アーユシュヤ)にて、ヨガとアーユルヴェーダの叡智を統合させたセルフケアの方法を提供する。著書に「やさしいヨガ」「HIKARUの楽しいヨガ」「はじめての楽しいヨガ」「はじめてのアーユルヴェーダ」(主婦の友社) www.ayusya.jp



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