正座ができない人は「隠れ反り腰」の可能性大!骨盤調整のカギ、前ももを伸ばすストレッチ

 正座ができない人は「隠れ反り腰」の可能性大!骨盤調整のカギ、前ももを伸ばすストレッチ
photo AC
後藤江里
後藤江里
2022-10-01

あなたは正座で座ることができますか?また、正座で座っていられますか?40代後半から50代、60代の方で、「最近、正座が出来ない」「腿が痛くて正座で1分も座っていられない」というお話をよく聞きます。そう話す方の多くが、自分で気がつかないけれど骨盤の前傾、いわゆる「隠れ反り腰」になっています。

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正座が出来ないのは骨盤が前傾しているせい?チェックしてみよう

以下の項目で当てはまるものはあるでしょうか?

正座が出来ない・正座で座っていられない
・前腿が前に出ている・張っている
・立つとお尻が突き出している(にもかかわらず垂れ気味)
・腰が張っている
・ふくらはぎが張っている
・膝が痛い・膝上が盛り上がっている
・ぽっこりお腹

当てはまるものが多いほど、骨盤が前傾し「隠れ反り腰」という状態になっている可能性があります。

反り腰猫背
イラストAC

骨盤が前傾するとどんな不調が現れる? 

正座ポーズ
Photo AC

骨盤が前傾することにより、脊柱起立筋の働きが悪くなります。すると、内臓周りの筋肉力低下により腹直筋の筋力低下から、内蔵下垂を引き起こすことがあります。骨盤前傾をそのままにしておくと、酷い腰痛や内蔵下垂による便秘、下痢、痔、胃炎、胃潰瘍、頻尿、尿もれ、生理痛など、日常生活に多大な支障が出てきてしまうかもしれません。

骨盤が前傾する原因は前ももの硬さにあり?

前ももには大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋からなる、大腿四頭筋群と呼ばれる筋肉の集まりがあります。主な働きとして、膝を伸ばす働きをしていますが、このうちの大腿直筋は骨盤の下前腸骨棘から始まっており、固まると骨盤を引っ張り骨盤前傾を引き起こします。

大腿直筋
イラストAC

大腿四頭筋群を伸ばすと、腿の裏にあるハムストリングスが縮められて活性化され、骨盤を後ろに戻すことにより、骨盤が前と後ろのどちらかに引っ張られなくなります。そして、骨盤位置のバランスが取れることにより、正座で座っていることが出来ます。

腿の筋肉
イラストAC

ガチガチの前ももの筋肉を伸ばすヨガポーズ:半分のカエルのポーズ

ガチガチになりやすい前ももをしっかりと伸ばして、骨盤の傾きをニュートラルにしていきましょう。前ももをしっかり伸ばすヨガポーズをご紹介します。

①うつ伏せになり、肘をマットにおろして半身を上げます。

うつ伏せ
*肘は肩の下にくる位置でセット。
Photo by Eri Goto

 

うつ伏せ
Photo by Eri Goto

②脚の付け根は床へ押し付け、尻尾の骨(尾骨)は床の方へ向ける。

半分のカエルのポーズ
Photo by Eri Goto

③片方の膝を曲げる。

半分のカエルのポーズ
Photo by Eri Goto

④手、もしくはタオルで足を持つ。

半分のカエルのポーズ
Photo by Eri Goto

⑤辛くなければ、かかとをお尻に付けていく。

半分のカエルのポーズ
Photo by Eri Goto

常にお腹に力を入れて、脚の付け根はマットから離さないように。目線は前を向いていきます。

動画はこちら↓

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後藤江里

後藤江里

ヨガインストラクター・ヨガトレーナー。子育て中にひどいぎっくり腰とパニック障害を経験し「身体が辛いと心も辛い」ことを実感、39歳で心身を整える為にヨガを始め、その後指導者資格を取得。スタジオ対面、オンライン、パーソナル、出張ヨガでヨガを指導している。RYT-500、アナトミック骨盤ヨガ(R)、シニアヨガ、キッズヨガ等、資格多数。プライベートでは、18歳・16歳男子の母。



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半分のカエルのポーズ
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