片脚バランスが難しいのはなぜ?木のポーズが苦手な人でも安定するコツ

 片脚バランスが難しいのはなぜ?木のポーズが苦手な人でも安定するコツ
Adobe Stock

バランスポーズとしておなじみの木のポーズ、脚力強化以外にも体や心へのメリットがあります。体がグラグラして苦手に感じる人が多いポーズですが、コツをつかんで少しずつポーズを安定させていきましょう。

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片脚立ちのメリット

体幹の強化

片脚で立つ時は脚力が大切と思われがちですが、脚力があっても背中が丸まっているとバランスを取り続けるのが難しくなります。上半身の姿勢を保つためには体幹も使うので、片脚でバランスを取ることで少しずつ体幹を強化でき、これによって姿勢の改善にもつながります。体幹とは腹筋だけではなく、胴体全体を指します

骨盤の位置が安定

お尻の横にある中臀筋は骨盤の位置を安定させる筋肉で、体のバランスを保つ上で重要な役割を果たしている筋肉です。バランスポーズに慣れると中臀筋も徐々に鍛えられ、骨盤の位置が不安定になることで起こりやすい、腰痛、生理痛、冷えやむくみなどなどの不調防止や緩和が期待できます。

中臀筋
中臀筋 / Illustration by illust AC

心が落ち着いて集中力アップ

バランスポーズは体そのものの強さだけではなく、心が落ち着いていることも重要なポイントです。ポーズをとっているときに呼吸が止まったりペースが早くなったりすると、体に余計な力が入ってバランスが崩れてしまいます。ゆったりとした一定間隔の呼吸を心がけることで心が落ち着いて集中力もアップしていきます。呼吸を優先させるためにポーズを簡略化しても構いません。

木のポーズにチャレンジ

はじめに

片脚立ちのポーズで床と接しているのは足の裏だけです。重心を足の裏全体にかけられるように足の硬さをやわらげましょう。靴を履いて足が縮こまっている時は足指の間に手の指を入れて足首を回したり、足指じゃんけんのような動きをして足をほぐすだけでも安定感に違いが出てきます。

足ほぐし
足裏をゆるめて安定した土台作りを / Illustration by illust AC

ポーズのやり方

木のポーズ
Photo by Yoga Journal US

1)両足を揃えて立ち、右足に体重を乗せて左足のつま先を床に、かかとをくるぶし付近につける。

2)両手を胸の前で合わせて合掌し、頭頂まで上半身をまっすぐに整えて目線を正面に向ける。

3)肩に力が入らないように気をつけながら吸う息を吐く息の長さを揃え、ゆっくりと呼吸を続ける。

4)終わったら左足を床に下ろして両手も下ろし、反対側も同様に行う。

ポイント:バランスを保てそうなら、左足をふくらはぎか太ももの内側まであげる(写真右)。ただし、バランスが大きく崩れたり、呼吸が乱れるときは足や腕を下げ、そこでバランスと呼吸がきちんと保てることを優先させる。

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AUTHOR

吉田加代子さん

吉田加代子

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。



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