【更年期の太らない体作り】朝vs夕方?食前vs食後?「やせるウォーキング」はいつがおすすめ?

 【更年期の太らない体作り】朝vs夕方?食前vs食後?「やせるウォーキング」はいつがおすすめ?
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永田京子
永田京子
2022-09-03

朝晩が涼しく感じられる季節も近くなってきました。更年期の症状の緩和やダイエットにもウォーキングのような運動がおすすめとされながらも、夏は暑さで実践しにくかった方も多いでしょう。とうとう、ウォーキングを始めるのによい季節がやってきます。せっかく歩くなら、効果的な時間や条件で歩きたいもの。今回は、朝と夕方、食前と食後、やせやすいタイミングやメンタルケアにおすすめのタイミングなど、ウォーキングをするタイミングとその効果について紹介します。

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タイミングで異なるウォーキングの効果

先日このようなご相談をいただきました。

「最近体についた肉が気になるようになり、ウォーキングを始めました。仕事帰りに歩くようにしているのですが、やせる気配がありません。やせるのに最も効果的な歩くタイミングがあれば知りたいです」(49歳・女性)

せっかくウォーキングを始めたので、やせる効果が高いタイミングで歩きたいとのご質問です。

「更年期障害」にならないために今からできる対策」という記事で、更年期の症状を和らげるには、体を動かすことがおすすめだとお伝えしました。理由は、体を動かすことが更年期症状の原因となっている自律神経の乱れをととのえてくれるから。「更年期太り対策!基礎代謝を上げて痩せる「かんたん体操」」という記事で紹介したとおり、更年期は体重がどうしても増えがちです。せっかくなので、ウォーキングもやせるタイミングでできると嬉しいですよね。

朝と夕方、食前と食後では、ウォーキングで得られる効果は少し異なります。それぞれのタイミングで期待できる効果について、ひとつひとつ見ていきましょう。

朝vs夕方 やせやすいのはどっち?

朝のウォーキングは心の調子を整え体の代謝を上げる

朝の時間のウォーキングは、心の調子を整えたい方、1日を明るい気持ちで過ごしたいという方に特におすすめです。

朝日を浴びて体を動かすことで、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」が分泌されやすくなります。セロトニンは別名“幸せホルモン”とも呼ばれ、私たちの気持ちのコントロールに大きく関わっている物質です。ウォーキングのときのリズミカルな動きも、セロトニンの分泌を促進することがわかっています。また、朝しっかり歩くと代謝も上がり、やせやすい体がつくられるという嬉しい効果もあります。ただ、朝歩くときには、いくつか注意しなければならないことがあります。

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まず、歩く前にしっかり水分をとってください。私たちの体内の水分は、睡眠中に汗などで一部失われています。朝起きた時点では、少し脱水状態になっているわけです。脱水状態だと、血液もいわゆる“ドロドロ”状態に。そのまま運動をしてしまうと、脳梗塞や心筋梗塞などの命にかかわる病気の危険性が高まります。また、朝起きたばかりのときは、筋肉が硬くなっています。いきなり動き始めるのではなく、軽くストレッチをしたりしてからウォーキングを始めるようにしてください。

夕方のウォーキングは1日の疲れを取るのにピッタリ

1日の疲れをとりたいという場合は、夕方にウォーキングをしましょう。

健康維持、増進を目的に歩く場合も、夕方がおすすめです。歩くことで全身の血流がよくなり、体の疲れを血流の力で流しだしてくれるような効果があります。さらに、歩くことで体温が上昇し、夜に寝付きやすくなります。また、夕方は1日のうちでも最も体温が高い状態です。朝の体温が低い状態よりも怪我をしにくいというのも、大きなメリットです。

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永田京子

永田京子

NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。



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