ケガから精神的、身体的、感情的に回復する5つの方法

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ケガから精神的、身体的、感情的に回復する5つの方法

3.思考回路を組み直そう。今できることにフォーカスしよう

ケガをしたあとは、今までできていた動きができないこと、好きなヨガのポーズを安全にとる能力がなくなっていることについて、くよくよと悩みがちだ。数週間、数年、もしかすると一生の間制限が続くとすれば、欲求不満になり新しい制限について、嘆き悲しむのは当たり前だろう。そうは言っても、“今までできていたこと”にフォーカスし続けるのはあなたやほかの誰のためにもならない。自分自身のアイデンティティや価値を、身体的な動きや能力で決めてしまわないことが大切だ。あなたが“する”ことはあなたが“誰か”とは違う。あなたイコールあなたのヨガプラクティスではない。アーサナ・プラクティスは体よりもっと深い何かとつながることを助ける手段に過ぎない。また、複雑なアーサナができることが上級のヨガ・プラクティショナーであるという思い込みも手放そう。

同様に、過去に固執することもあなたのためにならない、過去のある一点だけを見てプラクティスがこうある“べき”と非現実的な期待をかけるのは健康的ではない。時間は私たちと母なる自然で、いつも並行して流れているわけではない。治癒が後退するほど自分を駆り立てるかわりに、体を尊重することが大切だ。私はケガをした直後の数週間、かなり無理をして100倍も悪化させてしまったので、嫌というほど思い知らされた。ケガが悪化したあとでさえ4~6カ月後には通常のプラクティスに復帰することを企てていたが、その時も今でも、医者から“通常”に戻れるとのお達しはでていない。今では自分を追い込むよりも一歩後ろに下がることで、ずい分といい状態でラクに治療ができている。

たくさんの抑うつと不安を経験したのち、ケガから2カ月経った頃に私は心の回路を組み直すことにした。ペンと紙を用意して机に向かい、マットの上とそれ以外で今できることを徹底的にリストアップしたのだ。この作業はポジティブな見通しを与えてくれて、私にとって大きなターニングポイントになった。制限のある状態で私ができることに対して、とても驚きワクワクした。たとえば、新しいセルフケアのアクティビティに加えて、ブログや記事を書くことがどれほど好きだったかに気付かされた。ことばの表現力を磨いて、クラスやワークショップ、オンラインで自分自身の体を使わなくても、生徒さんにデモンストレーションしてもらうことで、まだ複雑なアーサナを教えることもできると気づいた。ほかの先生のキャリアを後押しすることが楽しいことにも気づいたし、協力して行う200時間のティーチャー・トレーニングの開発も始めた。また、自分もいくつかのティーチャー・トレーニングに通って解剖学の知識を深め、ヨガのケガを防ぐ方法について学びを深くし、ヨガボールや治療としてのヨガクラスに興味を持つようになった。

教訓:できないことではなく、できることにフォーカスしよう。

4.プラクティスを諦めない―今まで行っていたことを続けよう

ケガの前のプラクティスがどう見えたか、どんな気分で行っていたかにこだわるのはたやすいことだ。プラクティスは一時的または永続的にほかのものになるかもしれないが、できないものにフォーカスする代わりに今安全に行うことができるものを見つけよう。もしそれが壁に脚を上げるポーズ (ヴィパリタカラニ)や瞑想のプラクティスのようなポーズ1つだったとしても。

医者や理学療法士に痛みを減らす、またはケガを癒すポーズがあるか聞いてみるのもいい。たとえば、私の治癒プロセスでは、ヴィパリタカラニが脚と腰の炎症を減らすのに役立ち、骨盤底筋をリラックスさせてくれた。ケガから数カ月のち、痛みを減らすためウォールロープを使った下向きの犬のポーズを追加。大腿骨の先と寛骨臼の間にスペースを作るために横たわった足の親指をつかむポーズ (スプタパダングシュターサナ) バリエーションを追加した。そして腰をケガすると弱くなりがちな臀筋とハムストリングを強化するため、徐々に橋のポーズ と片足の橋のポーズへと進んでいった。

どんなアーサナをする前も自分自身に問いかけよう。「このポーズはケガのためになる?ケガを悪化させないだろうか?」ポーズが回復の支えにならなくても、行うことにプレッシャーを感じないでほしい。体の声に従って。できそうなポーズを行うにあたっては、敏感になり、ゆっくりとものごとを運び、ポーズをきめるときには慎重になってほしい。ポーズのいちばん控えめなバリエーションからスタートしたら、次第に深める前にどんな感じがするか確かめよう。もしかするとその控えめなバリエーションが今のあなたの体にとってベストで、10年後も変わらないかもしれないが、それでも大丈夫。さらに体を傷つけるより安全なほうがずっといい。

ヨガ・ティーチャーには、ケガをしていることを知らせておこう。ちょっとしたケガなら、クラスの間あなたを調整してくれるだろう。私の場合は、医療専門家以外に体に触れられるのがいやだったが。クラスであなた向きではないポーズがあった場合、自分に合ったデフォルトのポーズを見つけるようにして。ティーチャーにおすすめのポーズを聞いてみるのもいいかも。

教訓:エゴを手放そう。ポーズがこう見える“べき”という考えを手放すのが大切。現在のプラクティスがどう見えるかと、以前はどう見えていたかを比べないこと。プラクティスを決してほかの誰とも比べないこと。

Text by LAURA BURKHART
Translated by Shuko Kurokami

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