【夏の快眠テク】暑い夏の夜、クーラーは付けっぱなしで寝ても良い?悪い?睡眠コーチに聞いてみた

 【夏の快眠テク】暑い夏の夜、クーラーは付けっぱなしで寝ても良い?悪い?睡眠コーチに聞いてみた
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今年の夏は広範囲で平年より気温が高く、全国的に暑い夏になると予想されています。厳しい暑さは睡眠を妨げる恐れがあるので、いろいろと工夫が必要そうです。そこで累計6万5000人のビジネスパーソンの睡眠をサポートしてきた「スリープコーチ」である角谷リョウさんの著書『働くあなたの快眠地図』(フォレスト出版)から夏の快眠テクニックを教えていただきました。

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クーラーの設定にひと工夫を!

節電のためにも夜はクーラーを消さなければと思うものの、連日の猛暑で熱中症も心配です。そこで寝る時にクーラーをつけたほうが快眠できるのかどうか、角谷さんに伺ってみました。

「夏は高温に加え、多湿も寝苦しさを助長してしまいます。快眠と熱中症対策のためにクーラーを付けて寝ることは大賛成です。また、クーラーの設定をひと工夫すればさらに快眠できます。クーラーは、朝起きる1時間前ぐらいに切れるように設定するか、設定温度が上がるように設定を」(角谷さん)

時間と温度がキーポイントになるようですね。その理由を聞いてみると…

「夏にクーラーをかけることの最大のデメリットは、朝方に体温が上がりにくくなり、起きにくくなること。クーラーの切れる時間が早すぎると、肝心の睡眠の質が下がってしまうからです」(角谷さん)

また、湿度が高くない日なら、扇風機だけでも十分、快眠になれる人が多いのだとか。

「扇風機を使うときのコツは、風が顔に当たらないようにすること。顔に風が当たると寝にくく、深い睡眠に悪影響になるからです」(角谷さん)

扇風機
扇風機の風が顔に当たらないように注意!

夏は就寝時間を変えずに起床時間を早めて、「早起き」の習慣を!

クーラーの設定温度の次に角谷さんがおすすめなことは「早起き」だそうです。
夏は最適睡眠時間が短くなることが分かっているので、多くの人が夏は普段より30分以上睡眠時間が短くても日中の眠気や不調が増えることはないそう。日の出時間も早いですし、夏だけはいつもより早起きして朝食やメイクに時間をかけてもいいですね。朝からゆとりがあると気持ち良いスタートを切ることができるので、ぜひ実践してみてください。

プロフィール:角谷リョウさん

スリープコーチ/LIFREE 株式会社共同創業者
NTTドコモ、サイバーエージェント、損保ジャパンなどの大手企業をはじめ、計120社、累計6万5000人の睡眠改善をサポートしてきた上級睡眠健康指導士。日本サウナ学会学会員。著書『エグゼクティブを見せられる体にするトレーナーは密室で何を教えているのか』(ダイヤモンド社刊)、『鍛えていないと稼げません──身体づくりで生産性をあげよう』(WAVE出版)。最新著書は『働くあなたの快眠地図』(フォレスト出版)。

働くあなたの快眠地図
『働くあなたの快眠地図』角谷リョウ・著(フォレスト出版)

 

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Text by Nana Yasuda

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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