【閉経をお祝いする10の理由】女性にとって更年期以降の10年間は「人生の黄金期」!?そのワケは?

 【閉経をお祝いする10の理由】女性にとって更年期以降の10年間は「人生の黄金期」!?そのワケは?
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永田京子
永田京子
2022-05-10

「女としてもう終わり」「おばあちゃんへの第一歩」「更年期の不調とあいまって、心や体にさまざまな症状が出てきて大変」…。多くの方が、こんなネガティブなイメージを持っている「閉経」。実は、とてもたくさんのメリットを併せもっています。今回は、閉経の“光”の部分に焦点を当ててみましょう。

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「閉経」とは?

そもそも「閉経」とはどういう状態のことを指すのでしょう。閉経とは、月経が完全に停止した状態のこと。最後に月経が起こってから1年間、つまり12ヶ月間生理がなかったという状態が閉経のサインです。

日本人の平均閉経年齢は、おおよそ50歳です。ただし、45歳で閉経する人もいれば60歳になっても順調に月経がある人もいるほど、閉経する年齢には非常に大きな個人差があります。

ちなみに、この閉経の前5年、後5年程度の時期が「更年期」と呼ばれます。日本人だと45歳〜55歳ごろになります。

初めての月経が始まったときはお祝いするイメージがありますね。ネガティブなイメージのある閉経にもお祝いできる理由、メリットがたくさんあります。今回は10個ご紹介しましょう。

閉経をお祝いする理由 ①生理痛がなくなる

あのだるさ、あの痛み。毎月毎月、重く辛い生理痛に悩まされている人には朗報です。閉経は月経が終わることですから、当然生理痛からも解放されます。

閉経した人にインタビュー調査をすると、生理痛がひどかったという方は皆さん声をそろえてこう言います。

「閉経したら人生パラダイスですよ!」

閉経をお祝いする理由 ②PMSからの解放

PMSとは「月経前症候群」のこと。月経が始まる1週間か2週間前になると、体内の女性ホルモン量の変動に伴って心や体にさまざまな不調が起こりやすくなります。感情のコントロールが難しくなったり、顔や手足がむくみやすくなったり、食欲を抑えるのが難しくなったり、肌に吹き出物が出てしまったり…。その症状はさまざまです。

ここで落ち着いて考えてみてください。1ヶ月のうちの2週間というと月の半分。月の半分を不調な状態で過ごすのはつらいことです。閉経後は、こうした不調から解放されます。

閉経をお祝いする理由 ③偏頭痛が治る

頭の片方が脈打つようにズキンズキンと痛くなる片頭痛。片頭痛は「ホルモン性頭痛」とも言われ、性ホルモンが変動するときに起こりやすい頭痛です。30〜40代の女性に非常に多く、男性の4倍以上の女性が片頭痛に悩まされているといいます*。

閉経以降は性ホルモンの変動がおさまるため、閉経すると多くの女性がこの偏頭痛から解放されてます。

* Sakai F, Igarashi H : Prevalence of migraine in Japan : a nationwide survey. Cephalalgia 1997;17:15-22.

閉経をお祝いする理由 ④旅行の計画が立てやすくなる

せっかくの温泉旅行なのに生理が来てしまう…。そんな悩みからも解放されます。旅行、出張、海水浴など、月経に悩まされることなくスケジュールを立てやすくなるのも大きなメリットですね。

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永田京子

永田京子

NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。



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