大根の茎や葉、捨てるのはもったいない!「干葉養生」のすすめ|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

 大根の茎や葉、捨てるのはもったいない!「干葉養生」のすすめ|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
Sekine Megumi
関根愛 
関根愛
2021-09-18

SNSで見かける、彩り豊かな食事の写真。見るからに栄養がありそうで、こんな食生活を送ってみたいと思う人は多いでしょう。でも「そんなに頑張れない…」という人も少なくないはずです。時間もない、料理が得意じゃない、不器用なあなたに伝えたい「頑張らないごはん」。意識すべきポイントは、とってもシンプルです。今日からできる「簡単な食養生」、教えてくれるのはマクロビオティックマイスターの関根愛さんです。

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みなさん、こんにちは。来週には秋分を迎え、いよいよ秋深まっていくときですね。秋の空と言えば天高く、鰯(いわし)雲がしばしば見られることも。お店には、だんだんと豊富な秋の味覚が並び始めます。「実りの秋」といいますが、これは種まきから発芽を経て伸びやかに成長し、自然のあれこれを経験しながらやがてたわわに実をつける収穫の秋をたとえていますね。野菜や穀物が辿るこのような旅路、私たち人間にとっても同じように思います。これまでやってきたことが何かしらの形で実を結ぶ時期なのだと感じて、日々前向きに過ごしたいですね。

さて、「干葉(ひば)」をご存知ですか?正体は、ふだん私たちがよく食べる大根。白い実の部分ですよね。「干葉」は、大根の茎や葉を干したものをいいます。残念ながら一般的なスーパーマーケットなどで売られている大根は葉や茎が切り落とされていることが多いですが、自然食品店や直売所などで葉付きの立派な大根が売られていたら(ありのまま、泥付きだと尚良し)、絶好のチャンス!葉や茎にはビタミン&ミネラルがたっぷりあるので、捨ててしまうのはとってももったいないのです。

干葉の作り方・食べ方

干葉にするのはとっても簡単。大根の首元をうすく残してざくっと切り落とし、軽く水ですすいでからサッと湯がきます。陽当たりと風通しの良い場所で2〜3日干せばカラカラになりますので、これでできあがり。これから来る寒い季節、土と太陽と風の力がふんだんに凝縮されたこの干葉が日々の養生に重宝するんです。

食から見ていきましょう。干葉を水につけ少ししんなりさせ、細かく刻んで炒めれば、香ばしい干葉のふりかけのできあがり。お好みで白ごまや鰹節を混ぜればさらに香り高く美味しさが引き立ちます。この天然ふりかけを熱々の炊き立てご飯にかけて食べる幸せといったら。お味噌汁の具にするのも良いですね。

またお好きな葉野菜と一緒にサラダにするのも美味しいです。私は今回サッと湯がいた干葉をパクチー、ミニトマト、えびちりめんと和えて、魚醤やすだち、自然の塩で味付けしてサッパリといただきました。ほんのり苦味が感じられ、野生的でクセになる味です。

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関根愛 

関根愛

俳優を始めた十数年前よりアトピーなどさまざまな心身の不調を感じてきたことで、薬に頼るのをやめて自分の体の声を聴きながら養生していくために自然食を始める。「じぶんらしく生きるための食養生」をテーマにInstagramやnote、Youtubeで日々発信をつづける。マクロビオティックマイスター。映画制作者、ライター、翻訳者としても活動。座右の銘は「山動く」。



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