太ることは不幸ではない!米カリスマヨガティーチャーが語る「スマートエイジング」のヒント

JEFF NELSON

太ることは不幸ではない!カリスマヨガ講師キャサリン・ブディグが語る「スマートエイジング」

YJ EDITOR
YJ EDITOR
2017-11-08

世界を股にかけるヨガティーチャーで、健康やライフスタイルに関するライターとしても活躍するキャサリン・ブディグ。体についてのイメージングや自分を受け入れること、そしてスマートエイジングについてインタビューした。

カリスマヨガティーチャー、キャサリン・ブディグインタビュー

YJ Editor(以下、YJ):「私たちは時々、ちょっとした不健全さを楽しむべきだ」とブログやソーシャルメディアの記事に書いているのを見たことがあります。その意見に賛成です!
キャサリン・ブディグ(以下、キャサリン):食べ物は体に栄養を与え、体を動かす力になります。でも、極端な食事制限をしたり、油や脂質をカットしたり、自制したりする人も多いですよね。それは、他人からどんな風に見られるかを気にしているからということが多く、このことに私は胸を痛めています。どんな風に見られるのかではなく、自分がどんな風に感じるのかにもっと関心を持ってくれたら、と思います。私自身も極端な浄化法をしたことがありますが、それが私の目を覚まさせてくれました。その時全然幸せでなかったのです。生きることを楽しんでいませんでした。レストランなどでは食べられる物がなく、飲みに行くこともできなかったので人付き合いもできなくなっていたのです。とはいえ、健康とは正反対のことや、過食をすべきだと言っているわけではありません。でも、ケーキやバターの入っている食べ物などに恐れを抱いてほしくないと思うのです。食べ物に注がれるエネルギーも、消化され体に取り入れられるのだと考えています。例えば「これを食べたら太ってぶくぶくになって、不幸になる」と言うとします。すると、それを食べたらすぐに不幸になってしまうのです。でも、もしクッキーを見て「わあ、きれい。チョコレートチップたっぷりでおいしそう。あなたを食べて消化するわ。お腹の中でダンスパーティが開かれているみたいになって、素晴らしいことになるはず」と言って食べたら、あなたは幸せになるのです。

「今、ここにあるこの体」に愛情をもって生きる

YJ:極端な考え方や美の基準とされるレベルに到達しようと努力する人が抱える、そのような問題は、ヨガの世界で増えていると思いますか?
キャサリン:そうですね。たいていのフィットネス界ではそうでしょうし、ヨガ界では確実にそうです。手脚が長く引き締まっているのが「ヨガボディ」の美しさだという通念がありますが、私の体は曲線的です。そんな体を見せていることに対して人々は私によくこんな賞賛の言葉を投げかけます。「まあ、あなたって勇気があるのね!」。曲線的な体でいることは、勇気がいることではありません。また、私たちは言葉選びには気をつけなければなりません。私はこのことをきつい体験を通して学びました。それはメキシコでリトリートをしている時のこと。私は、摂食障害のある生徒と一緒にプールにいました。トップにドレープのあるビキニを着ていた私は、このタイプのビキニはお腹をカバーしてくれるから好きなのだというジョークを言いました。すると彼女は私を一瞥してこう言いました。「自分の体のことをそんな風に言わないでください」。私は頬を打たれたかのような衝撃を受け、そして、自分自身についてネガティブなことを言うことは、周囲を不快な気持ちにさせることでもあると気づかされました。自分自身についてポジティブに言うことは、自分の体が100%OKだという意味ではなく、今そこにあるその体に、愛情をもって生きているということなのです。そしてそうした発言によって、周囲も同じような気持ちになることができるのです。

「セルライトは醜い」と決めたのは誰?

YJ:最近、ご自身のセルライトの画像をインスタグラムにアップしていましたが、これはフォロワーや生徒にそのような考えを伝えるためですか?
キャサリン:ビーチで撮ったもので、とても気に入っている写真でした。でも、光の関係でセルライトが見えたんですね。メディアでは、そういうものは修正して掲載するので、私たちがとても滑らかな細い体をしている思われています。私のパートナーはこんな風に言っていました。「誰がセルライトは魅力的でないと言ったんだろう」。まさにその通りで、なぜセルライトがだめなんでしょうか。ソーシャルメディアで笑顔の写真や美しい人の写真を見て、その人たちが全てを手にしていると思い込むことは簡単です。私はそこにソーシャルメディアの大きな危険性があると思っています。私たちは、知らない誰かの生活をしたいと思ったりします。でも、彼らだって家に帰って夜な夜な泣いているかもしれないのです。だから、できるだけ真実に近い写真をアップすることで、そんな人たちの助けになればと思っています。
YJ:過去に、トゥソックスの広告にヌードで登場してらっしゃいました。この件について、少し話を伺いたいです。振り返ってみて、もっとこうしたかったな、と思うところはありますか?
キャサリン:変化させていくことは私の信条ではないのですが、この広告は25歳から32歳になるまでの体の変化を見るというチャレンジでもありました。落ち込みということではなく、女性の体の進化としてです。たとえ体が5㎏重くても軽くても、強さを備えていればそれらのアーサナをすることができるのです。私は結果について、何を感じるかにフォーカスしています。私は今、たくさんの愛に恵まれていますが、25歳の時はそうではありませんでした。もし私が、自分の体がどう見えるかにこだわっていたら、人生のゴールへの道や目的を見失っていたと思います。

自分自身を愛することが幸せへの近道

YJ:愛といえば、結婚されていますね。著書『Aim True』の中では人間関係についても書いていますか?
キャサリン:パートナーからは多くのことを学びましたし、私が話す全てのことに必要不可欠な存在です。でも、幸せになるためには結婚しなければならないとは思わないでください。まず初めに、そして何よりも自分自身を愛してください。私は独身でいた長い時間、自分自身を知ることに時間を費やしていました。私は誰かと一緒にいなくても、全く問題ありませんでした。そして、独りの人生が本当に好きだなと思っていた時に、ボブが現れたのです。
YJ:ヨガを教える上での哲学は、自分自身を知ることでどのように変化しましたか?
キャサリン:新しくヨガを教え始める時、みんな他のヨガの先生の真似をするものです。だから、ヨガを教え始めた最初の1年くらいは、おそらくマティ・エズラティのクラスに似たような感じだったかもしれません。その後、自分がアームバランスのポーズがとても好きなことに気づいてからは、クラスでアームバランスを教え始めました。チャレンジングなポーズをすべて攻略したいと思う時期もありました。でも今の私にとってはあまり重要ではありません。今でもアーサナの練習は大好きですし、チャレンジングなポーズを教えもします。これは、ヨガをしていて起きる奇跡を経験するのに最も有効だと考えているからです。でも、今は、教える時には、他の誰かがどう考えるかには関係なく、自分自身の真実を追求すること、つまり、自分の才能を見つけることや恐れを手放すこと、胸を高鳴らせるものを追い求めることに重きを置いています。

キャサリン・ブディグ プロフィール
世界で活躍するヨガティーチャーであり、ライター。サウスカロライナのチャールストンを拠点に活動している。

Styling by Emily Choi
Hair&make-up by Sally Wakler(Alchemy Mineral Blend)
Translated by Mami Larch
yoga Journal日本版Vol.38掲載

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