朝起きられない人に。体内時計をリセットする「朝と夜のアーユルヴェーダ」

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朝起きられない人に。体内時計をリセットする「朝と夜のアーユルヴェーダ」

照明を落とす

太陽が沈んだら部屋の照明を暗くして、その日一日の目のまわるような活動が間もなく終わり、オフモードに切り替える時間なのだと心と体に合図する。それは、ポーターのような現代のアーユルヴェーダ専門家によると、電子機器を見て過ごす時間をなるべく短くし、遅くとも就寝1時間前までにやめることでもある。気分が前向きになるような本を読んだり、家族や友人と過ごすなどしてゆったりとくつろごう。

香りで空間を満たす

外が暗くなってきたら、お香を焚くか、サンダルウッドやバニラのキャンドルに火を灯そう。桶にお湯を張り、エッセンシャルオイルを垂らすのもよい。アーユルヴェーダの観点では、これらの香りは気持ちを穏やかに落ち着かせ、グラウンディングさせる作用があるとポーターは言う。「それらの香りに一貫してリラックスという心の状態を関連づけることで脳は記憶します。精神生理学的にも、次に同じ香りを吸い込んだときにそのリラックスした状態が呼び覚まされるのです」。

フットマッサージで全身を癒す

「足にあるマルマポイントと呼ばれるアーユルヴェーダのツボは、全身に繋がっています」と言うのは、マサチューセッツ州のストックブリッジ在住でKripalu School ofAyurvedaの学長、ヒラリー・ガルバルティスだ。「ほんの数分間のフットマッサージで、全身をリラックスさせることができます」まず、足を洗って水分を拭き取る。そして、温めておいたオーガニックの冷搾胡麻油を手にとり、片足ずつ足の裏をかかとから指先へ小さな円を描くようにマッサージする。足の甲も同じように行い、くるぶしをマッサージしたら足の側面も行おう。足指に手の指を絡ませて、足をやさしく押して足首を曲げ伸ばし、次に時計まわり、反時計まわりにまわす。さらに、小指から順に指をマッサージし、付け根に軽く圧を加える。最後に軽く指をひっぱるように刺激して、就寝用の綿素材のソックスをはいて、ベッドへ。

就寝前にはスパイス入りの温かい牛乳を

カップ1杯の有機全乳を沸騰するまで温める。挽いたカルダモンとナツメグ(アーユルヴェーダで誘眠に効果的とされるスパイス)をひとつまみ加え、シナモン(消化を助ける)を入れる。適温に冷ましてから、蜂蜜を加えて味を調える。全乳はアーユルヴェーダでは不眠治療に用いられる。牛乳を飲まない人は、カモミール、ヴァレリアン、レモンバームのハーブティーで代替を。

呼吸法で心を落ち着ける

睡眠前の心を鎮めるために、あるいは夜の瞑想の準備として、数分間のナディ・ショーダナ(片鼻交互呼吸法)を取り入れよう。洗浄作用のあるこの呼吸法は、神経系を落ち着かせ、より繊細なレベルにおいてスシュムナ・ナディ(マインドを鎮め、落ち着かせるエネルギーの通り道)を開き、整えるものでもある。右の親指を右の鼻孔に置き、空気が漏れないようにする。左の鼻孔から息を吸い、薬指で左の鼻孔を閉じる。親指を持ち上げ右の鼻孔から息を吐く。右の鼻孔から息を吸ったらもう一度、親指で右の鼻孔を閉じ、左の鼻孔から息を吐く。ここまでを1セットとし、5~10セット繰り返し行う。ポーターは、「体とマインドをリラックスさせるこのプラクティスは、活動から静寂への移行をスムーズにしてくれる」と言う。

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Photos by Trinette Reed & Chris Gramly
Translated by Kanako Izawa
yoga Journal日本版Vol.33掲載

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